JR九州で西九州新幹線が開業したのは大きな話題となっていますが、これに伴い在来線の車両にも大きな動きがありました。415系の白電引退や長崎本線の非電化化に伴い各地で車両の転属が発生していますので現時点で判明している分についてまとめました。
415系白電引退→疎開
415系の鋼製車は今回のダイヤ改正で何と全車が運用を離脱し、廃車前提の疎開が行われています。現時点で判明している疎開先は以下の通りです。
編成名 | 留置先 |
Fo103+Fo123 | 柳ヶ浦 |
Fo105+FK514 | 荒木 |
Fo106+Fo110 | 熊本 |
Fo108 | 熊本 |
Fo111 | 熊本 |
Fo112 | 門司港 |
Fo117+Fo118 | 門司 |
Fo119 | 門司港 |
Fo120+Fo124 | 津久見 |
Fo122+Fo520 | 門司 |
Fo126 | 熊本 |
Fk513 | 門司港 |
また、Fk515~517編成はダイヤ改正以降鹿児島車両センターから動きがありませんが、車番についてはこの画像ではわからないものの解体に向けて作業が行われていることが目撃されています。
このほか、FM1514・1515・1518・1519編成が南福岡から大分へ転属しています。
713系の運用が激減
今回のダイヤ改正では713系にも影響が出ました。4両編成での運行を終了したほか、運用範囲が延岡~宮崎空港間に縮小されたことに伴いLK1・LK3編成が鹿児島車両センターに回送されており動向が注目されます。
今回のダイヤ改正では辛うじて713系の運用が残りましたが、来春もし減便や減車が起きれば713系が引退する可能性もありそうですので乗車や撮影を考えている方はお早めに。
821系が熊本転属、豊肥本線での運行開始
今回のダイヤ改正では821系が熊本へ転属し熊本地区の運用が大幅に増加、豊肥本線での運用も設定されました。また、今までありそうでなかった福北ゆたか線への乗り入れも実現しています。ただし、821系同士の併結運用は消滅しています。
なお、これに伴い817系の豊肥本線・福北ゆたか線での運用が消滅しています。
817系が鹿児島へ大挙転属
今回のダイヤ改正で821系の熊本転属・長崎本線の一部非電化化に伴い817系の大規模な転属が発生しています。春のダイヤ改正で一部の編成が佐世保車両センターから鹿児島車両センターへ転属しましたが、今回は以下の12編成が鹿児島へ転属しています。
編成名 | VT513 | VT515 | VT517 | VT521 | VT1505 | VT1506 | VT1512 | VG1510 | VN025 | VN027 | VN523 | VN529 |
配置元 | 熊本 | 熊本 | 熊本 | 熊本 | 熊本 | 熊本 | 熊本 | 直方 | 佐世保 | 佐世保 | 佐世保 | 佐世保 |
なお、今回の転属により熊本・佐世保車両センターには817系500番台・1500番台の配置がなくなっています。
813系の大分地区での運用増加
今回のダイヤ改正で大分地区で3両編成の運用が増加したことや415系白電が定期運用から退いたことを受けて813系の大分地区での運行及びワンマン運転が開始されました。座席撤去したことによりラッシュ時の詰め込みは利いている模様ですが、利用者の評判はあまり芳しくないようです…
811系の運用も微妙に変化
今回のダイヤ改正で811系の佐世保線運用が復活しましたが、日豊本線でワンマン運転が大幅に増加したためか?日豊本線での運行は大幅に減少しています。
熊本のキハ40・140系の定期運行が消滅
キハ220系が2両大分から熊本へ転属したことや減車が行われたことにより熊本のキハ40・140系の定期運行は終了しました。
このほか、宮崎地区でも日豊本線の架線下DLが817系へ置き換えられたことにより一部の車両が運用を離脱した模様です。