JR四国は経営が厳しさを増していることなどを理由に運賃と特急料金の値上げを国土交通省に申請しました。同省が許可すれば来年春から実施するとのことで、合わせてキハ40系置き換えに向けて新型気動車を開発することや特急用車両8000系のリニューアルも発表されています。
JR四国が来春から運賃・特急料金を値上げ
JR四国は経営が厳しさを増していることなどを理由に運賃と特急料金の値上げを国土交通省に申請しました。運賃に関しては初乗り料金が170円から190円とするほか、現行と同様にキロ数に賃率を乗じて算出する101kmからの運賃に関しては200kmまでに適用する賃率を3円引き上げます。平均で12.51%の改定になります。また、特定運賃の設定を取りやめます。
通勤定期・通学定期に関しても割引率を現行のものから引き下げます。
特急料金に関しては25 キロまでの区間について自由席特定特急料金はを330 円から450 円に値上げすると共に指定席特定特急料金は特定を廃止し、1070 円から 1290 円としてA特急料金と同額とします。50キロまでの区間について自由席特定特急料金は特定を廃止し、530 円から760 円に値上げしA特急料金と同額とします。
主要駅からの運賃や定期運賃、特急料金は上の通りです。
キハ40系列に余命宣告。新型気動車を導入へ
現在、高徳線や鳴門線・牟岐線の徳島~桑野間・徳島線の徳島~穴吹間で朝夕ラッシュ時を中心に活躍しているJR四国のキハ40系ですが、新型ローカル気動車の開発・導入が明言されています。時期は未定ですが、キハ40系が置き換えられるのもそう遠くない未来ですので、これを機会に乗車・撮影してはいかがでしょうか。
8000系はリニューアル・継続使用へ
JR四国の「いしづち」・「しおかぜ」で運用されている8000系ですが、2004年から2006年にかけて1度目のリニューアル工事が施工されています。リニューアル工事から年数が経過し設備の老朽化が目立ってきたため電子機器等の老朽更新及びバリアフリーへの対応、座席の更新、コンセント増設など快適な車内環境の提供と利便性の向上を行います。
8600系で8000系の老朽置き換えを実施するものと思われましたが、先述の通り大規模リニューアル工事を8000系に実施するとのことですので8600系の追加投入は当面の間無さそうです。