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 山陽新幹線の「こだま」として運用されている500系ですが、老朽化が進行してきたことに伴いN700系16両編成の短編成化により2027年を目途に運行を終了することを明らかにしました。また、700系レールスター編成についても順次置き換えを行うことも併せて発表されています。

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500系は2027年を目途に運行終了…

 1997年に「のぞみ」で華々しくデビューした500系。後継車両の登場に伴い8両編成に短縮され2010年に「のぞみ」運用から退いて「こだま」として山陽新幹線と博多南線を地道に走ってきましたが、流石に厳しくなってきたのか2027年を以て運用から退く形になりました。

 気が付いたら「のぞみ」で飛ばしていた時間よりも「こだま」として活躍している時間の方が長くなっていたんですね…0系や100系は「こだま」への短編成化後10年程度で運用から退いていましたし、本当によく頑張ったと思います。最後まで無事故で走りぬいて欲しいですね!

700系レールスター編成も置き換え!

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 700系レールスター編成は山陽新幹線で運行されていた0系「ウエストひかり」の後継として2000年春に運行を開始しました。0系時代とは異なり、8両編成で全車普通席の構成となっています。

 定員数確保の観点から自由席は2+3の5列シートとなりましたが指定席に関しては0系時代から変わらず2+2の4列シートを採用したほか、大型テーブルとコンセントを備えた「オフィスシート」を車端部に設置し、8号車の新大阪方には簡易仕切り壁を設けた4人用個室を4室設けるなどきめ細かいサービスを展開しました。

 最高時速は285km/hと0系よりも大幅に性能が向上したことでスピードアップが図られ、大阪~博多間のシェアを奪回。「ひかりレールスター」は好評だったのか当初は12編成だったものが翌年の2001年に3編成が新造され、その後2006年にも1本が製造されます。2011年に九州新幹線が開業したことで後継のN700系が投入され「こだま」に回ることになりましたが、その後も廃車を出すことなくレールスター編成は全編成が活躍を続けています。

 しかし、700系も大多数が製造から20年が経過したことで大小さまざまな故障が起こるように。基本的に「こだま」専属になったとはいえ非常時や多客期には「ひかり」として運用されることも多いことや一部の座席を除きコンセントが設置されていないのは利用者にとってあまり好ましいことではないのでしょう。そんな事情もあり、500系置き換え後に順次N700系の短編成化により置き換えが行われることになりました。

歴史は繰り返される…N700系短編成化

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 歴史は繰り返されるのか、0系・100系・500系に続きN700系も「こだま」用に短編成化が実施されることとなりました。

 なお、短編成後は現行のグリーン車がそのまま格下げされ普通車としての運用になる模様です。ただ、改造されるのは2026年度までに4編成、その後2029年度までに追加で10編成ですから700系を全て置き換えるのは足らないんですよね…これが事実なら700系は30年を越えて運用されることになりますが、残りをどう置き換えるのか注目ですね。