西園寺氏が路線バスで日本縦断の旅を終えたのですが、今度は県庁所在地を通らずに日本縦断を目指すことを明らかにしました。今回の検証では上越地方の脱出ルートを検証していきます。毎度のことですがネタバレ・結果論100%ですので、その点はご了承ください。
前回までの検証
これまでの検証に関しては既に上の記事で解説していますので、そちらをご覧ください。
ルールはどのようなもの?
西園寺氏の「県庁所在地を通らずに日本縦断の旅」のルールですが、以下の通りです。
- スタート地は枕崎駅でゴール地は稚内駅
- 途中、県庁所在地を通ってはならない 。例えば、大阪府であれば大阪市に侵入禁止
- 公共交通機関のみを利用し、飛行機・長距離フェリーの使用は禁止
- 交通費以外の予算は1日1万円 余った場合は繰り越すことが出来る
7日目は只見線で北上
7日目は六日町からスタートし、まずは浦佐駅へ向かいました。ここで観光と昼食を兼ねて小休止。その後、只見線で北上し会津若松へ向かいました。
当初、会津若松や猪苗代から米沢へ抜けることを検討していましたが、路線バスが廃止となっていることもありこちらからの突破を断念。ということで会津若松から喜多方へ向かった後磐越西線の代行バスで野沢を経由し五泉まで到達。宿の確保に難儀していましたが、何とか確保しこの日は五泉で一泊となりました。
8日目は停滞を余儀なくされる…
8日目はまず五泉駅の近くの神社にお参りし、阿賀野市を経由する路線バスに乗車します。水原駅に到達すると、ここで昼食を兼ねて早くも小休止。
水原駅から新発田駅へ向かい、ここから「いなほ」で一気に余目へと到達。その後、温泉に入浴したのち陸羽西線の代行バスで新庄駅まで向かいました。大曲方面へ向かうか陸羽東線で古川方面へ向かうか悩んでいましたが、陸羽東線ルートを決断し、鳴子温泉の宿を確保。この日は鳴子温泉に宿泊することとなりました。
只見線経由での停滞は避けられなかったか?
話を6日目の半ばまで戻し、実際の旅では高崎駅から上越新幹線を北上する道を選んでいましたが、栃木方面へ抜けて会津鉄道で北上する道を選んでいたらどうでしょうか。6日目は高崎駅から以下のように乗り継ぎます。
- 高崎 20:48→本庄 21:08
- 本庄駅北口 21:24→伊勢崎駅 21:59
- 伊勢崎 22:11→栃木 23:12
このように、6日目が平日ダイヤであれば栃木駅まで向かうことができます。なお、土休日ダイヤでも栃木駅まで向かうことはできませんが、途中の桐生駅まで向かうことができ、この後の乗り継ぎには影響しません。
7日目の乗り継ぎは以下のようになります。
- 栃木 8:41→鬼怒川温泉 9:35 リバティきぬ105号
- 鬼怒川温泉 9:37→会津若松 11:56 AIZUマウントエクスプレス1号
- 会津若松 13:25→喜多方 13:41
- 喜多方 14:20→山都 14:47 磐越西線代行バス
- 山都 15:03→五泉 16:53
- 五泉駅前 17:35→水原 18:15 路線バス、土休日運休
- 水原 19:08→新発田 19:28
- 新発田 21:33→ 酒田 23:18 いなほ13号
こんな感じでスムーズに乗り継ぎが進みその日のうちに最大で酒田まで進むことができます。なので、只見線を経由よりは会津鉄道経由の方が良かったのかな?という感じですね…
鳴子温泉から先に進めなかったか?
次に、8日目の終盤で鳴子温泉での宿泊を決めていましたが、鳴子温泉から先に進めなかったのか?ということを検証していきます。結論から言えば、東北新幹線の終電がかなり遅いこともあり、結構先まで進むことができます。
- 鳴子温泉 21:42→古川 22:26
- 古川 22:35→北上 23:11 やまびこ73号
時刻表上は新花巻駅までむかえますが、新花巻駅の周辺に宿泊施設がほとんどないため1駅前の北上駅周辺での宿泊と想定しました。
北上駅まで出られればこの後の乗り継ぎがかなり楽になりそうですね。
会津若松から米沢へのバスは廃止…
最後に検証するのは会津若松から米沢へのバスは無いのか?ということです。結論から言ってしまえば廃止になってしまっており、この区間をバスで移動することは不可能となっています。
猪苗代駅から裏磐梯高原駅方面の路線バスに乗り、小野川湖入口から桧原地区を走るコミュニティバスに乗り継げますが、早稲沢から米沢方面へ北上する路線バスがありません。
白布温泉から米沢へ向かう路線バスが運行されているので早稲沢から白布温泉を送迎で頼めば…と思いましたが、残念なことにバイパスの「西吾妻スカイバレー」は冬季閉鎖中。ということで、この区間を通り抜けるのは不可能という結論になります。