東武鉄道は東武野田線に新型車両を導入し順次8000系・10000系列を置き換えると共に5両編成化することを発表しました。10000系列は現在余剰が発生しており、今後の転用計画に大きな変更が出る事態になります。
新型車両導入で5両編成化
東武鉄道は東武野田線に新型車両を導入することを発表しました。投入本数は25本で、現在野田線で運用されている既存の8000系及び10000系列を全て置き換えます。
また、5両編成化して省エネ化を図り環境問題に対応するとともに適切な運行本数を維持していくとのことです。なお、新型車両については2024年度から導入するとのことです。
埼玉高速鉄道の岩槻延伸が現実化したのも影響か?
今回の減車の動きは埼玉高速鉄道の岩槻延伸が現実味を帯びてきたことも少なからず影響があるのでしょう。さいたま市が2022年度の予算に「地下鉄7号線延伸促進事業」に1億6697万円が盛り込まれています。このうち、「中間駅土地区画整理事業基本調査業務」が5897万円分盛り込まれ、途中駅として計画されている埼玉スタジアム駅・目白大学駅の両駅周辺のまちづくりへ向けて調査や協議が行われることになります。
このほか、岩槻から更に延伸を進めJR宇都宮線の蓮田駅まで延伸する計画があるようですが、こちらに関してはまだしばらく先のことになる模様です。
10000系列はどうなる?
8000系は恐らく置き換え後は全車廃車になるものと思われますが、10000系列はどうなるのでしょうか?リニューアル車をそのまま廃車にすることは考えづらく、恐らく短編成化して他路線の8000系の置き換えに回るでしょう。
問題は未リニューアル車でしょうか。すでに未リニューアル車に廃車が発生していることを考えると部品取り用途で廃車が発生する可能性はそれなりに高そうです。もちろん短編成化・リニューアル工事を受けて他路線へ転属する可能性も現時点で否定はできません。
置き換えが明言された東武野田線の8000系・10000系列。撮影や乗車は早めに行うことをお勧めします。