昨今のフリーきっぷ縮小の動きから怪しいとは思っていましたが、JR東日本の有名なフリーパスの一つ「週末パス」が遂に発売終了することが明らかになりました。今後は「えきねっと」で発売する商品への移行を進めるようですが、JR東日本が発売するフリーパスはどうなっていくのでしょうか…
土日きっぷから続いてきた南東北・信越エリア乗り放題きっぷ
「週末パス」の前身は2001年から2010年にかけて発売されていた「土日きっぷ」に遡ります。南東北・信越エリアが新幹線・特急の普通車乗り放題という強力なきっぷだったのですが、2010年春に乗車券のみのタイプとなる「ウィークエンドパス」になり、2013年から前日購入の制約が追加されたことで「週末パス」に名称を改め販売されてきました。
乗車券のみのタイプとなりやや使いづらくなった面もありますが、新たに阿武隈急行線、上田電鉄、鹿島臨海鉄道、しなの鉄道、長野電鉄、ひたちなか海浜鉄道、福島交通、富士急行線、アルピコ交通(松本電気鉄道)、山形鉄道がフリーエリアに追加されたこともあり私鉄も乗車できることになり利便性はかなり向上しました。
私鉄も乗車できるようになったことで利便性は向上したものの、地方私鉄にとってはやや重荷だったのではないか?と推測します。JRとしてもチケットレス化を推進していきたいものの私鉄との交渉が決裂して今回の発売終了に至ったのでしょう。
「えちごワンデーパス」も3月末で発売終了…デジタルパス化に期待?
週末パスの陰に隠れてあまり話題になってはいませんが、「えちごワンデーパス」も3月末を以て発売を終了するとのことです(「えちごツーデーパス」は4月以降も発売)。
ただ、こちらに関しては他地域でデジタル版のフリーパスが発売されていることから新潟地区だけ1日フリーパスが無い…というのは考えづらく別商品が設定されるのではないでしょうか。これに関してはJR東日本の公式発表を待ちたいところです。