京浜急行が2019年度の設備投資計画を発表したので、項目順に考察していきます。
新1000形の新造と更新
新1000形を新造が14両とのことで、このうちの6両は800形の代替と考えられますが、残りの8両が何なのか気になります。
8両編成1本なのか4両編成2本なのかプレスリリースからは判明しませんが、単なる車両更新に向けた予備車の確保や列車の増発用なのか、それとも1500形の置き換えが始まるのか気になりますね。
次に新1000形8両の更新ですが、こちらは歌う電車のSiCインバータへの機器更新でしょうか。そのうち京急の歌う電車は絶滅してしまいそうですね… あれは京急の大きな特徴だと思ったのですが。
ホームドア設置本格化
800形の引退に伴い(詳しくは「京急唯一の4扉車、800形がついに引退」をご覧ください)、京急線内は2100系が2ドアなことを除けば、全て3ドアに統一されることになります。これに伴いホームドア設置工事が本格化し、今年度は京急蒲田駅,京急川崎駅,横浜駅,上大岡駅でホームドアを設置、品川駅には固定柵が設置されます。
今後は快特・特急停車駅から順次ホームドアの設置が進んでいくと考えられ、最終的には全駅にホームドアの設置が行われるのでしょう。
耐震補強など駅改良工事
雨天時の混雑緩和のため,ホーム上家延伸を行うほか,駅舎やホームの改修・改築を行い, 安全性・利便性向上を図ります。
- ホーム上家延伸:黄金町駅,追浜駅
- ホーム上家耐震 :金沢八景駅
- エレベーター更新 :羽田空港国内線ターミナル駅
- エスカレーター更新:大森海岸駅,京急鶴見駅,金沢文庫駅,天空橋駅
- 駅舎改築:花月園前駅
- ホーム改修:井土ヶ谷駅
大師線の連続立体交差化工事
小島新田~川崎大師間のうち、産業道路駅の東側で大師線と直交する「産業道路」の踏切を解消させるため、小島新田~東門前間は2019年3月3日に地下化が完了しました。また、 産業道路駅~小島新田駅間が複線化され、全線の複線化が行われました。今後、東門前~川崎大師間の地下化を引き続き行い、2023年度までに完了させる予定です。
その他
- 防災・地震対策強化のため,高架橋・盛土の耐震補強工事のほか,法面防護・トンネル 補修・橋梁補修・浸水対策を行います。
- 変電設備の更新をはじめ、電力・信号・通信など諸設備の更新、改良を行います。
- 運行管理支援システムや工場、検車庫の改良・改修を行います。
まとめ
新1000形も更新が進むとのことで、いよいよ歌う電車は絶滅してしまうかもしれません。これは音鉄にはダメージが大きいでしょうね。
1500形も初期車などは車齢が30年を超えるものがありますので、鋼製車に関してはいよいよ置き換えがスタートするのかもしれません。こちらに関しては記録を進めておいた方がよいでしょうね。
実家が京浜急行の終着駅の近くにある影響で何かと使う機会の多い鉄道なので、今後も頑張って欲しいですね。