「リゾートエクスプレスゆう」の電源車として長らく活躍してきた「ゆうマニ」。昨年7月に長野総合車両センターに回送され、そのまま廃車になるものと思われましたが、一転して東急電鉄に譲渡されました。今回は譲渡の様子や「ゆうマニ」の歴史、今後の予定などをまとめました。
「ゆうマニ」東急電鉄へ譲渡
JR東日本の電源車「マニ50 2186」が7/2~3にかけて、東急電鉄に譲渡されました。その様子がTwitter上で上がっていたので、まとめました。
撮影の際にトラブルも
ゆうマニが東急電鉄に譲渡される様子を撮りに多くの方が沿線に詰めかけましたが、例によって今回もトラブルが起きてしまいました。残念ですね…
「ゆうマニ」の歴史
「ゆうマニ」は485系を改造したジョイフルトレイン「リゾートエクスプレスゆう」が水郡線などの非電化区間に直通運転する時のサービス電源供給用電源車として、 大宮総合車両センターでマニ50 2186を改造することにより誕生しました。改造内容は以下の通りです。
- 外部塗色を「リゾートエクスプレスゆう」と同様の配色に
- 荷物室の半分をディーゼル発電機を収容する機械室に転用し、機械室側は荷物扉を撤去して通風孔と採光窓を設けた。
- 空気ブレーキと電気指令式ブレーキの読み替え装置を搭載。
- 非電化区間では機関車の次位に本車を連結するため、連結器は電車・機関車のどちらとも連結できる双頭連結器に交換。
「 リゾートエクスプレスゆう 」の非電化区間乗り入れ時だけではなく、廃車回送や配給輸送など電車を機関車で牽引する際の控車としても頻繁に使用されましたが、 「 リゾートエクスプレスゆう 」 の廃車に先立ち、昨年7月に長野総合車両センターに回送されていました。
今後はどうなる?
今後は「THE ROYAL EXPRESS」の電源車として北海道へ来夏以降行く予定となっており、塗装の改造などが施される予定です。また、 「THE ROYAL EXPRESS」 は直流電車ですが、北海道内は交流区間と非電化区間しかなく、
自走できないため機関車牽引されるため控え車も兼ねている模様です。 来年のJR北海道への貸し出しだけではなく、再来年以降の交流区間や非電化区間への乗り入れも視野に入れているものと思われます。
「THE ROYAL EXPRESS」の牽引機関車はどうなる?
牽引機として現時点で最有力なのはDD51でしょう。JR東日本か貨物から貸し出しを受け、塗装変更をして運行するのが考えられます。 JR北海道の機関士さんも近年まで「トワイライトエクスプレス」や「北斗星」の運転で乗務していましたから、これが一番可能性が高そうです。
これに対して対抗馬として挙げられるのが、JR貨物が保有するDF200です。 カシオペアクルーズが北海道に乗り入れ際に運用されていましたし、DD51より出力が大きいことも利点です。こちらも運用される際には塗装変更が施される模様です。
まとめ
今回の「ゆうマニ」譲渡で、 「THE ROYAL EXPRESS」 の北海道ツアー開催に向けてまた一歩近づきましたね。来年 「THE ROYAL EXPRESS」 が北海道を走行する姿を見るのが楽しみですね。