2021年春(3/13)のダイヤ改正の内容をまとめました。今回は関東・甲信越編で、房総地区のE131系の運行開始・ワンマン化や水郡線の運行再開、東海道・高崎・宇都宮線の快速列車停車駅の見直しが主な内容となっています。
東海道・高崎・宇都宮線快速列車の停車駅見直しと減便
今回のダイヤ改正で東海道線は通勤快速を廃止し、快速「アクティー」として運行します。日中の快速「アクティー」の運行を取りやめます。
宇都宮線の通勤快速は快速「ラビット」として運行するとともに、新たに東大宮駅に停車します。高崎線の通勤快速は快速「アーバン」として運行し、停車駅を統一します。
また、日中時間帯の運行については上野駅発着の宇都宮線・高崎線の運行を取りやめます。宇都宮線については朝通勤時間帯の運転間隔均等化と減便、夕通勤時間帯の古河~宇都宮駅間で毎時1~2本程度減便を行います。
東海道線については下り列車の熱海行きの運転間隔を見直すとともに、平塚~小田原間を減便します。朝ラッシュ時に藤沢始発の1本を辻堂始発(7:47)に変更します。夕通勤時間帯に下り小田原行普通列車(上野18:10発)を増発します。
E131系運行開始とワンマン化、内房線は増発
これに関しては既にあちこちで情報が出ていましたが、E131系導入によりワンマン運転を開始するとともに、日中時間帯を中心に木更津~安房鴨川~上総一ノ宮間で直通運転を行います。
内房線・外房線末端区間(木更津~安房鴨川~上総一ノ宮間)での209系の運用は朝晩の一部列車のみになるとともに、内房線の千倉~安房鴨川間についてはE131系の運行で統一します。
鹿島線についても、E131系によるワンマン運転を開始します。なお、E131系は送り込みの関係上、成田線(成田~佐原間)の一部列車にも使用します(成田線ではワンマン運転を行いません)。
また、内房線で15~19時台に上総湊発着列車の増発を行います。さざなみ9号と普通列車の接続時間を短縮します。
この他、外房線で朝の京葉線直通列車の時刻見直しと夜間の上総一ノ宮駅での接続改善を行います。
水戸線でワンマン運転開始
水戸線については全列車をワンマン運転とします(常磐線直通列車も含む)。なお、車内での整理券の発行や運賃収受は行わない都市型ワンマン方式を採用します。
水郡線全線復旧
2019年10月の台風19号の影響により運転を見合わせている袋田~常陸大子駅間について、3/27始発から運転を再開します。また、これに伴い3/13~26の間袋田~常陸大子駅間で試運転を実施します。
中央快速~青梅線の直通運転見直し
中央快速線・青梅線は平日の夕通勤時間帯の直通運転を一部見直します。ダイヤ改正後は立川駅での乗り換えが必要となります。
埼京線と相鉄JR直通線が直通拡大
今回のダイヤ改正で相鉄JR直通線と埼京・川越線の直通運転が拡大されます。どの程度拡大されるかは不明ですが、12000系が新宿以北に乗り入れる定期運用が設定される可能性もあるかもしれません。
「らくらくトレイン村上」は廃止に
快速「らくらくトレイン村上」並びに折り返しの快速(村上21:17発新潟行)の運転を取り止めます。
また、快速「らくらくトレイン信越」は乗車整理券の発売を取り止め、快速「おはよう信越」と共に全車指定席の快速「信越」として運転します。
その他
特急列車についてはすでに以下の記事で取り上げていますので、そちらをご覧ください。
その他の内容としては以下の通りです。
- 鶴見行最終電車の時刻を見直し、京浜東北線の南浦和行最終列車と接続を行います。鶴見駅23:15発扇町行は浜川崎行に、鶴見行最終電車は浜川崎始発(23:36 発)に変更します。なお、浜川崎~扇町間については深夜時間帯に減便を行います。
- 総武快速線と内房線(千葉~木更津間)で運転本数を見直します。
- 八高線は平日の夕通勤時間帯に八王子~箱根ケ崎間で1往復増発します(八王子17:05→箱根ヶ崎17:29、箱根ヶ崎17:35→八王子18:00)。高麗川~八王子間1本(高麗川20:46 →八王子21:33)の運転を取りやめます。
- 武蔵野線では朝通勤時間帯の府中本町発東所沢行の一部列車の運転を取りやめます。
- 新型コロナウイルスの影響で深夜時間帯の需要が減少していることを受け、終電の繰り上げを行います。
- 新幹線・特急列車と普通列車の接続の改善を行います。