2023年春ダイヤ改正まとめ：JR東海編

　2023年春（3/18）に行われるダイヤ改正の内容をまとめました。今回はJR東海編です。N700S系の運用一部固定化や特急「ひだ」のHC85系統一などが主な内容となっています。

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N700S系で運転する列車を一部固定化・所要時間短縮

　車椅子スペースを6席設置したN700S系を追加投入し、山陽新幹線直通列車を含め定期列車50本に充当します。
また、ビジネスブースを設置したN700S系を東京～博多間の「のぞみ」3往復（★を付した列車）に充当します。

　N700S系の追加投入に伴い、東京～新大阪間を2時間27分で運転する定期「のぞみ」を上下合計17本増やします。また、早朝・夜間時間帯の上り定期「のぞみ」各1本を速達化し、新大阪～東京間の所要時間を2時間27分から2時間24分へ3分短縮します。

　このほか、定期「のぞみ」の東京～姫路・岡山・広島間の平均所要時間を1～2分短縮します。なお、東京～広島間では、臨時も含め全ての「のぞみ」が4時間以内の運転となります。

　朝通勤時間の上り「こだま」の一部について、新富士から小田原間の各駅から首都圏への所要時間を最大5分短縮し、新幹線通勤の利便性を向上します。

早朝時間帯に「のぞみ」増発

　相鉄新横浜線・東急新横浜線の開業に合わせ、土曜日・月曜日を中心に新横浜始発の下り臨時「のぞみ」491号（新横浜 6：03→名古屋 7：18→京都 7：52→新大阪 8：06）運転します。これにより、沿線から新横浜経由で、名古屋・京都・新大阪へより早い時間に到着することができるようになります。

　また、新大阪始発の上り臨時「のぞみ」280号（新大阪 6：08→東京 8：33）を増発し、ご利用が多く見込まれる日に運転します。これにより、新大阪発6時台も最大「のぞみ」12本の運転が可能となり、東京方面へのビジネス・観光でのご利用が便利になります。

　この他、ご利用が多い時間帯において山陽新幹線に直通する臨時「のぞみ」を1時間当たり1本増やし、定期「のぞみ」を含めた最大運転本数を6本から7本へ増やします。

夜間時間帯の上り「ひかり」の所要時間を短縮

　夜間時間帯の上り「ひかり」3本について、関西～静岡地区、静岡地区～首都圏間の所要時間を短縮します。

　また、「ひかり」2本の停車駅を一部入れ替え、豊橋停車の最終「ひかり」を7分繰下げ、首都圏から「ひかり」で日帰りの豊橋滞在時間を拡大するとともに、豊橋から「ひかり」で日帰りの関西地区滞在時間についても拡大します。「ひかり」664号を新たに浜松駅停車とし、浜松から東京への所要時間を短縮します。

「ひだ」定期列車はHC85系で統一

　今回のダイヤ改正で特急「ひだ」の定期列車を全てHC85系での運行とします。

　なお、これによりキハ85系のグリーン車の設定が定期列車ではなくなりますので、乗り納めを考えている方はお早めに。

　名古屋発飛騨古川行きの「ひだ」5号（岐阜～高山間は大阪発「ひだ」25号を併結して運転）の停車駅を見直し、速達化を図ります。これにより名古屋・大阪から高山までの所要時間をそれぞれ10分短縮します。下呂～高山間で通過となる各駅については新設の普通列車をご利用ください。

　「ひだ」16号の停車駅を見直し、飛騨荻原駅を通過とします。

　「ひだ」1号・18号の停車駅を見直し、利便性向上を図ります。

高山線の普通列車を日中に増発、深夜帯の快速は運転取りやめ

　高山4：44発の快速 岐阜行きは、高山～下呂間の運転を取りやめ下呂始発とします。また、岐阜21：46発の快速 高山行きは、下呂～高山間の運転を取りやめ下呂行とします。

　一方、昼間時間帯には、下呂発着の普通列車1往復を高山発着に延伸し、運転間隔を改善します。

• 美濃太田 9：55→下呂 11：38着/11：55発→高山 12：34
• 高山 12：45→下呂 13：57着/13：59発→美濃太田 15：09

青春18きっぷで富山から東京・岡山へ行くのが便利に！

　今回のダイヤ改正で普通列車が高山～下呂間で新設されたことにより、これまで富山から東京まで普通列車で行くには富山 8：03発の列車に乗らなければならなかったところ10：11発の列車でも間に合うようになりました。

• 富山 10：11→猪谷 11：00
• 猪谷 11：19→高山 12：30
• 高山 12：45→美濃太田 15：09
• 美濃太田 15：30→岐阜 16：03
• 岐阜 16：08→豊橋 17：27　新快速（土休日は特別快速）
• 豊橋 17：44→浜松 18：18
• 浜松 18：38→静岡 19：51
• 静岡 20：04→熱海 21：23　313系8000番台充当
• 熱海 21：26→東京 23：07　宇都宮行（終電）、大宮駅で高崎行の終電と接続

　また、岐阜駅で米原方面に乗り継いでいくと岡山や福山、高松まで乗り継いでいくことができます。

参宮線の始発電車繰り下げ

　伊勢市4：45発の亀山行きは伊勢市～多気間の運転を取りやめ多気始発（5：05発）とする一方、多気5：54発の亀山行きは伊勢市始発（5：22発、多気5：41着）とします。これにより、多気駅における新宮行き普通列車との接続を改善します。