2024年春に行われるダイヤ改正の内容をまとめました。今回はJR北海道編となっております。今回は「おおぞら」の一部速達化など明るい話題もある一方で、「大雪」の快速格下げや花咲線の減便など厳しい内容も含まれています。線区ごとにまとめていきます。
「大雪」快速格下げ、「きたみ」が網走駅まで延長運転
今回のダイヤ改正では「大雪」が快速へ格下げされるのが大きなトピックとなっています。石北本線でキハ283系が運行を開始したのが2023年だったわけですが、これまでの酷使が響いているのか?あまり無理な運用はさせられない事情があるのでしょう。
そんなわけで「オホーツク」の2往復体制こそ維持されましたが、「大雪」については2往復とも快速に格下げされH100形での運行となります。また、「きたみ」については北見~網走間を各駅に停車する形ではありますが網走駅まで延長運転が行われます。
列車名 | 札幌 発 | 旭川 発 | 北見 着 | 網走 着 | 旭川~網走所要時間 |
特急オホーツク1号 | 6:52 | 8:31 | 11:27 | 12:17 | 3:46 |
特別快速大雪 | – | 12:38 | 15:40 | 16:32 | 3:54 |
快速きたみ | – | 15:10 | 18:30 | 19:41 | 4:31 |
特急オホーツク3号 | 15:30 | 17:08 | 20:02 | 20:52 | 3:44 |
特別快速大雪 | – | 19:05 | 22:02 | 22:54 | 3:49 |
列車名 | 網走 発 | 北見 発 | 旭川 着 | 札幌 着 | 旭川~網走所要時間 |
特急オホーツク2号 | 6:55 | 7:46 | 10:35 | 12:10 | 3:40 |
特別快速大雪 | 8:04 | 8:56 | 11:51 | – | 3:47 |
快速きたみ | 9:43 | 10:45 | 13:50 | – | 4:07 |
特急オホーツク4号 | 14:36 | 15:26 | 18:22 | 20:02 | 3:46 |
特別快速大雪 | 17:49 | 18:41 | 21:44 | – | 3:55 |
ダイヤ改正後の運行時刻は上の通りです。旭川12:38の特別快速「大雪」は今回のダイヤ改正で釧網本線の網走発釧路行最終列車に接続するようになりました。
なお、「大雪」・「きたみ」に投入されるH100形は座席を増やす等の改造を行うとのことですが、改造の完了は今のところ未定のようです。
早朝深夜の「ライラック」・「かむい」は減便
旭川5:18発「ライラック2号」と札幌23:05発「かむい47号」が運行取りやめになります。また、以下の列車を増発します。
列車名 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 |
カムイ29号(新設) | 札幌 | 16:30発 | 旭川 | 17:55着 |
ライラック44号(新設) | 旭川 | 21:00発 | 札幌 | 22:25着 |
おおぞら7号速達化、所要時間4時間切り!
札幌~釧路間で運転される特急列車の下り「おおぞら7号」の停車駅を見直し、所要時間を3時間54分に速達化します。ダイヤ改正後は追分駅、新夕張駅、池田駅、白糠駅を通過とし、帯広16:18着・釧路17:51着となります。これにより、帯広駅16:25発池田行普通列車と新たに接続を行います。
なお、これに伴い下り「おおぞら5号」は停車駅に追分駅と新夕張駅を追加します。また、石勝線のトマム駅については特急全列車が停車していますが、ダイヤ改正後は同駅の利用が少ない夜間の上り「おおぞら12号」と下り「とかち9号」が通過します。
夕方の通学列車の時刻繰り下げ、花咲線は早朝深夜の4本を削減
花咲線・釧網線の夕方の通学列車の発車時刻を以下の通り繰り下げます。
- 花咲線:釧路 18:59発を19:40発に繰り下げ(根室行)
- 釧網本線:釧路 18:54発を19:24発に繰り下げ(川湯温泉行)
なお、花咲線では以下の列車の運行を取りやめます。
列車名 | 出発駅 | 発時刻 | 到着駅 |
快速はなさき | 釧路 | 5:35 | 根室 |
– | 根室 | 5:31 | 釧路 |
– | 釧路 | 20:37 | 厚岸 |
– | 厚岸 | 22:05 | 釧路 |
H100形追加投入、キハ40系の運用範囲はさらに縮小へ
今回のダイヤ改正に合わせてH100形を石勝線に投入し同線のキハ40・150を全て置き換えます。これに伴い、最大12分速達化します。
キハ150形の転属に伴い、キハ40系の函館地区での運用はダイヤ改正をもって終了します。また、ダイヤ改正後に根室線で運行するキハ40系について、順次キハ54形による置き換えが行われます。
ダイヤ改正後にキハ40系が活躍するのは日高線・室蘭本線(岩見沢~苫小牧)のみとなります。記録は早めにしておくことをお勧めします。
その他
- 特急「北斗2号」は伊達紋別・大沼公園・五稜郭駅を通過し、所要時間を3時間29分に短縮します。これにより新函館北斗駅には9:15、函館駅には9:29に到着します。
- 利用が少ないことから、東滝川駅(滝川市)・東根室駅(根室市)・雄信内駅(幌延町)・南幌延駅(幌延町)・抜海駅(稚内市)を廃止します。
- 富良野線は混雑時間帯の普通列車を2両編成に増強します。
- 花咲線・釧網線では野生動物衝突対策に伴い引き続き減速運転を実施します。
- 緑駅(清里町)は4月1日から自治体管理に移行します。
- その他利用者数に鑑み早朝・夜間の一部列車の運行を取りやめます。