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 2023年春(3/18)に行われるダイヤ改正の内容をまとめました。今回はJR東日本の上信越エリア編です。上越新幹線のE7系統一や「いなほ」のスピードアップ、篠ノ井線の通勤特急新設や接続改善などの明るい話題が中心となっています。なお、この記事では上信越エリアの私鉄に関してもJR東日本と関連する部分を合わせて取り上げます。

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上越新幹線がE7系に統一、275km/h運転開始

【東京→新潟間最速便】上越新幹線最速、E7系運用へ変更されたとき311号(2022年2月収録)

 上越新幹線にE7系を追加投入し、快適性を向上します。これにより東京駅を発着する「とき」・「たにがわ」全列車をE7系で統一し、グランクラス(飲料・軽食なし)を利用可能になります。

 新潟~大宮間の最高速度を240km/h から275km/h に向上し、上越新幹線の所要時間を最大7分、北陸新幹線の所要時間を最大2分短縮します。ダイヤ改正後の東京~新潟間の最速達列車は以下の通りです。

区間列車名改正前改正後増減
東京→新潟とき311号1時間36分1時間29分▲7分
新潟→東京とき312号1時間38分1時間31分▲7分

 このほか、長岡駅での新幹線・在来線の接続を改善します。

列車名新潟発長岡着乗換時分列車名長岡発東京着
改正前普通列車5:176:3126分とき302号6:578:48
改正後普通列車5:146:286分とき300号6:348:12
列車名柏崎発長岡着乗換時分列車名長岡発東京着
改正前普通列車6:597:4331分とき308号8:1410:04
改正後普通列車6:567:406分とき306号7:469:40
列車名新井発長岡着乗換時分列車名長岡発東京着
改正前しらゆき3号10:2511:3865分とき320号12:4314:28
改正後しらゆき3号10:2611:398分とき318号11:4713:28

「いなほ」と上越新幹線の接続改善&速達化

 上越新幹線の速度向上にあわせて特急「いなほ」の時刻を見直し、東京~酒田間を最速3時間44分・東京~羽後本荘間を最速5時間6分で結びます。庄内エリアと首都圏の所要時間を短縮し速達性を向上します。

列車名東京発新潟着乗換列車名新潟発酒田着秋田着
とき301号6:088:10いなほ1号8:2210:3111:57
とき311号9:1210:41いなほ3号10:4813:01
とき317号10:4012:32いなほ5号12:4114:50
とき321号12:4014:42いなほ7号14:4916:5918:30
とき329号15:4017:42いなほ9号17:5820:08
とき337号17:4019:39いなほ11号19:5422:04
とき341号18:5220:59いなほ13号21:0723:17
列車名秋田発酒田発新潟着乗換列車名新潟発東京着
いなほ2号5:297:32とき308号7:5610:04
いなほ4号6:599:05とき312号9:1210:43
いなほ6号9:1111:15とき318号11:2513:28
いなほ8号10:4412:1114:19とき326号14:2716:28
いなほ10号14:4116:49とき336号17:0419:00
いなほ12号16:0418:10とき342号18:1820:12
いなほ14号16:4818:1720:21とき348号20:3022:28

 このほか、新潟駅での「しらゆき」と「いなほ」の接続を改善します。

列車名新井発新潟着乗換時分列車名新潟発酒田着
改正前しらゆき3号10:2512:30147分いなほ7号14:5717:10
改正後しらゆき3号10:2612:3011分いなほ5号12:4114:50

篠ノ井線で通勤特急新設

 篠ノ井線において、E353 系3両編成を使用した臨時特急列車を新設します。運転時刻・停車駅は以下の通りです。

  • 下り:塩尻(7:37)→長野(8:59)
    • 停車駅は松本、明科、篠ノ井
  • 上り:長野(20:47)→松本(21:49)
    • 停車駅は篠ノ井、明科

 列車名は未定となっていますが、「信州」となるのが有力でしょう。朝の通期特急ですから全車自由席での運行が予想されます。

 また、「しなの」号及び臨時特急列車も利用できる「篠ノ井線特急料金回数券」を発売します。設定区間は長野⇔塩尻間となっており、4枚綴りで1か月有効・2880円となります。「篠ノ井線特急料金回数券」発売に伴い、「信州しなの料金回数券」は3/17を以て発売を終了します。

ほくほく線は全列車普通列車化&最高速度95km/hに低下

 ほくほく線では超快速「スノーラビット」と快速列車の運転を取りやめ、全列車を普通列車として運転します。また、えちごトキめき鉄道への乗り入れを取りやめます。また、最高速度を95km/hに引き下げます。

 ダイヤ改正後の運転時刻は上の通りです。

篠ノ井線は日中パターンダイヤ化

 日中時間帯の篠ノ井・信越線において、特急「しなの」号・普通列車(長野駅~松本駅間)の発車時刻を統一、列車の運転間隔を概ね均等化します。

 また、松本駅~塩尻駅間において、運転間隔の空いている11時台に普通列車を1往復増発します。

発駅(発時刻)着駅(着時刻)両数備考
上り松本(11:17)塩尻(11:34)2ワンマン列車
下り塩尻(11:43)松本(12:01)2ワンマン列車

妙高はねうまラインでE653系が普通列車に

 上越妙高駅22:27発の直江津駅行普通列車「おかえり上越」が新たに設定され、「はくたか」577号(東京駅20:12発・上越妙高駅22:14着)からの接続を改善します。この列車は終点の直江津駅で22:49発糸魚川行最終列車と接続します。

 また、一部上り列車の運転時刻を変更し北陸新幹線との接続を向上するほか、ご利用状況に合わせて一部列車の運転の取り止め・運転区間の見直しを行います。

その他

  • 「あずさ」16号の運転区間を東京駅に延長(松本(9:10)→東京(12:08))し、利便性を向上します。
  • 大糸線(松本駅~有明駅間)では、全てのドアから乗降可能となります。
  • 信越線長野駅~篠ノ井駅間の列車本数を見直し、しなの鉄道へ乗り入れる列車を8本削減します。
  • 夜間帯の利用が少ないことから、終電を一部区間で繰り上げます。