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 長らく中央快速線でE233系の改造予備として運行を続けてきた209系1000番台ですが、9/6の運用を最後に中央快速線での運行を終了しました。今後はどうなるのでしょうか?

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最初は常磐緩行線で運用されていた209系1000番台

 209系1000番台は、1999年12月に常磐緩行線と東京メトロ千代田線の直通運転用としてデビューしました。他の209系と異なり地下鉄直通があることから拡幅車体とはならず特徴的な角張った車体となっていることや非常時における脱出用の貫通扉が備えられているのが大きな特徴となっています。

 当初は最新式の車両として好評を博しましたが、203系・207系の置き換え用にE233系が投入されるようになると状況は一転します。

 後輩のE233系が2016年春のダイヤ改正で代々木上原から小田急電鉄に乗り入れる運用が設定されるようになると小田急乗り入れ非対応の209系は次第に運用が減少し、2018年春から東京メトロ千代田線内でATOの使用を開始するとこの年の秋にさよなら運転を行い常磐緩行線の運用から退きます。

 2編成しかない異端車だったこともあり、このまま廃車になるのでは?という声も多かったのですが…まさかの形でカムバックすることになります。

まさかの中央快速線転属

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 何と中央快速線のE233系がグリーン車増結に伴う各種改造工事に伴い予備車が不足してしまう…という事情が重なり209系1000番台は何と中央快速線へ転属することになります。長期の使用は考えていなかったのか改造工事は最小限に留まり、ドアボタンは設置されず青梅線運用時における半自動扱いには対応しない形で2019年春のダイヤ改正から運用入りすることとなりました。

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 基本的には中央快速線の東京~高尾間のみで運用されていましたが、ダイヤ乱れなどの際には青梅線の立川~青梅間にも入線実績がありました。なお、大月行の列車にも充当されましたが、その際には必ず高尾駅までに車両交換が行われ最後まで高尾~大月間での営業運転は行われませんでした。

撮り鉄の醜態が影響したか?事前告知なしでの引退に…

 2編成しかないという希少性が撮り鉄たちを刺激したのか、運行開始時からたびたび撮り鉄が問題を起こし運転を見合わせる事態が起きていました。

 今年の常磐線里帰り企画の際も数々のトラブルを撮り鉄が起こしたことも考慮したのか?最終運用の告知なしでひっそりと9/6に97T運用で運行を終了。最後まで運用に就いていたのはトタ81編成の方でした。

 ひとまず9/14・15の両日に拝島駅の電留線での撮影会がありますので、それまでは大きな動きは無いと思われますが…果たして今後どうなるのか注目ですね。