昨年春のダイヤ改正で定期運用から退いたJR東日本保有のE127系0番台。落雷によるE129系の故障で上越線で一時うようされるなど予想外の動きもありましたが、何と噂となっていた南武支線への転属が実現する運びとなりました。今後どうなるのでしょうか?
昨年春のダイヤ改正で運用離脱…
新潟地区で長らく活躍を続けていたE127系0番台ですが、北陸新幹線の金沢延伸とそれに伴う並行在来線の経営分離に伴いえちごトキめき鉄道へ10本が譲渡され、以降は弥彦線を中心に細々と運用が続いていました。
しかし、2両編成2本だけというのはメンテナンス面などで都合が悪かったのか?E129系の追加投入に伴い、115系共々2022年春のダイヤ改正で運用を離脱し、長岡車両センターに疎開されます。
ところが、2022年6月にE129系が落雷の影響で故障してしまい、急遽E127系が穴埋めに上越線の運用を代走する事態が発生。当初は短期間の代走と思われていましたが、E129系の被害が思ったよりも大きく、何と11月ごろまで代走が続き鉄道ファンなどからは大きな注目を集めていました。
現在は新潟車両センターの片隅に留置されている模様。
追記:長野車両センターへ配給された模様
2/21~22にかけてV12+V13編成が上越線・中央線経由で長野車両センターへ配給輸送されました。牽引機はEF64-1031で、今後南武支線への転用に向けた各種改造を行うものと思われます。
205系の深刻な故障が契機か?
近年は205系の故障が目立つようになってきており、特に2011年10月に起きた車両故障では南武線の鹿島田~矢向間で長時間立ち往生する事態に。自走不可と判断されたのかE233系で救援が行われたのですが、運転見合わせが長時間に及んだこともあり、大きな影響が出てしまいました。
南武支線へ転用されてから20年近く経過していますし、短距離で急加減速を繰り返しているでしょうからかなり機器の老朽化が進行していることは想像に難くありません。そのような事情から置き換えを急ぐ…ということでしょうね。
HYBARIも営業運転に投入か?
燃料電池ハイブリッド車「HYBARI」の試験運転が現在続けられていますが、恐らくこちらの車両も試験運転の終了後に南武支線への投入が行われることが確実視されています。そういうこともあって3ドアの車両を転用する流れになったのでしょう。
しばらくは205系も予備車として残るのでしょうが、今より出番が激減することは確実です。撮影や乗車はお早めに。