阪急電鉄は11年ぶりの新型車両として京都線に2300系、神戸・宝塚線に2000系を導入、来夏に運行開始することを発表しました。また、京都線では合わせて大阪方から4両目に阪急初の座席指定サービスを導入することも発表しています。
京都線に新型特急2300系導入
京都線には新型特急車両として「2300系」を導入します。車内はセミクロスシートを採用し、先頭車両の車いすスペースを拡大するほか、吊り手の高さを下げ吊革の色を色覚の多様性にも配慮したものに変更するなどバリアフリー対応を行います。
インバータ制御装置にはSiC-VVVFを採用し既存車両と比較して消費電力量を約60%削減するほか、省エネルギー性能・静音性に優れたインバータ式空調装置や空気清浄機を初めて採用、車内への防犯カメラの設置や握り棒の増設など安心で快適な車内空間とします。
京都線の特急には基本的にはクロスシートが設置されている9300系が充当されるのですが、本数が足りないために8300系や7300系、1300系などロングシートの車両も充当せざるを得ず不評となっていました。
今回の増備で特急系統は基本的にクロスシートの車両での運行に統一されるものと思われます。また、これに合わせ3300系の置き換えが行われることが予想されますので、撮影・乗車はお早めに。
座席指定サービスも開始!
また、来夏の座席指定サービス開始に伴い今後は順次既存の特急車両9300系の改造も行うものと思われます。なお、改造中の運用はロングシートの既存車両で代走を行うことになります。
神戸線・宝塚線にも新型車両導入へ
また、神戸線・宝塚線にも新型車両2000系を導入することを合わせて発表しています。なお、こちらは京都線の2300系とは異なり車内はオールロングシートとなる予定です。
今後は2300系の投入に伴い老朽化が進んでいる5000系や6000系の置き換えが順次進められるものと思われます。撮影や乗車は早めに行っておくことをお勧めします。