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 有名人も病には勝てませんでしたか。歌舞伎俳優の市川左團次さんですが、15日に右下葉肺がんのためお亡くなりになりました。82歳での大往生とのことで、各方面から悲しみの声が届いています。

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 しかし、これは本当に悲しむことなのでしょうか?特に若手にとってはこれにより出番も増える可能性が出てくるわけですよ。ネット上の反応はどうだったのでしょうか?

歌舞伎の大スターも病には勝てず

 いや~とうとう歌舞伎の大スターもあの世に行っちゃいましたね。歌舞伎俳優の市川左團次さんですが、15日に右下葉肺がんのためお亡くなりになりました。82歳での大往生でした。

【大河ドラマ】昔の大河にでています・・・【市川左團次さんの全出演情報】

 歌舞伎俳優としての幅広い活躍のほか、大河ドラマにも数多く出演していた模様。彼が亡くなったことでポジションが空きますから、ライバルは表向きは悲しんではいるでしょうけど腹の中ではほくそ笑んでいるのかもしれませんねw

ネット上の反応は?

 東京人特有の照れ、恥ずかしがり、かっこつけ性分、ゆえってところもあってでしょうが、「自分は芸術家でもなけりゃ、芸の高みを目指す高尚な人間でもなく(その割には、実際舞台に上げてくるものの仕上がりはあれですからね。そうとうお勉強なさって稽古なさっていたはずだけれど。)ただの歌舞伎屋で、それ以上でも以下でもない。」っていう風なところ、そういう昔から左團次さんなところそのままなんでしょうね。

 お若い頃から「役者は舞台の上で死ねたら云々」とか「一世一代」とか「この芸能を伝承していく我々の責任!」なんてことは、一度も言ったことがないけれど、病名公表せず、病気を抱えていても、体力が衰えてきても、淡々と、粛々と変わらず毎月舞台に立ち続ける、それだけ。っていう。最期まで、とっても左團次さん。

引用:市川左團次さん死去 闘病明かさず…盟友の尾上菊五郎、市川團十郎がショック 「毛抜」粂寺弾正「助六」意休など当たり役

 故中村勘三郎さんが勘九郎時代に「悪い事は全てあの人に教えて貰った」と笑いながら話してましたよね。それでいて自分だけでなく年下の後輩達の悩みを真剣に聞いて解決に導いてやっていたとも。

 歌舞伎の世界で話の面白い人は他にも多く居るのですが、左團次さんは話にまで艶があり、時に一流の漫談師かと思うほどの流れる様なトークで笑わせてくれたり。他の方々が書いていらっしゃる様に、こういう方は2度と現れないと思います。

 勘三郎さんが亡くなった時に早過ぎるんだよ馬鹿野郎!と大粒の涙を流しながら話していた事が忘れられないです。今度は2人であの世で悪い事をするんですかねw悲しくて寂しいけど、性格的に辛気臭く送られるのは嫌だと思うので明るく送り出してあげたいなと。合掌。

引用:歌舞伎俳優・市川左團次さん 右下葉肺がんのため死去 82歳 敵役の演技に定評も

 今月の、初代座元が左團次である明治座150周年の舞台にお姿がないのが寂しかったです。男寅さんに任せたんですね。

 ずっと恰幅の良い堂々たる敵役の印象でいらしたのが、ここ数年は随分小さくなられて、短い出演でしたがそれでもずっと舞台に立ち続けて。バラエティ番組出演や対談では、「別になりたくてなった訳じゃないんだ、役者。伝統を繋ぐ責務?責任感?無いね、そんなもの。」なんて事を度々おっしゃっていたけれど、実際は、歌舞伎をとことん愛している誰が見ても全身歌舞伎役者でしたよね。

 左團次襲名なさった直後くらいからが、ちょうど私の観劇人生が始まった頃。私の歌舞伎生活には、ずーっと市川左團次が舞台の上にいました。寂しいです。

引用:歌舞伎俳優・市川左團次さん 右下葉肺がんのため死去 82歳 敵役の演技に定評も

 「仮名手本忠臣蔵」六段目勘平切腹の段は座頭が場の中心となる勘平を、それに劣らぬ藝格を有する立役が大星由良之助の義心の代行者たる千崎弥五郎を勤める。

 高島屋の千崎弥五郎は、勘平の蛮行の断罪、腹を捌き「色に耽ったばっかりに」との悔恨を黙して聞く様、不孝不忠の咎が雪がれ今際の際に連判状へ名を連ねることを改めて許す武士の惻隠の情を鎮静された芝居で見事に表現しており、彼以上の千崎弥五郎を私は知らない。

 ホームページには「歌舞伎なんて面白くもなくつまらないものをよくもご覧いただき」とすげなく書かれていたが、「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し、口先ばかりで腸なし」なる江戸の男の気っ風を演じており、数奇な役者の運命を受け容れた器量で、我が身は歌舞伎役者と何事何者にも因らず、堂々たる威風を宿す胸をいなせに張って嘯いていたことはあきらかであった。江戸っ子は粋に嘯くもの。そんな高島屋を私は好いた。さらば左團次丈。

引用:歌舞伎俳優・市川左團次さん 右下葉肺がんのため死去 82歳 敵役の演技に定評も

彼の死をお祝いしなくてどうするのか…

 私はやはり、大物の歌舞伎の方が亡くなったのですから、悲しみにつつまれて終わるお葬式の延長のようなお別れの会というのは相応しくないのではないでしょうか。こういう時は笑いでもって送り出すのが一番いいと思うのですよ。何ならこれをネタにしてのし上がる歌舞伎家が居れば、なお彼の死に花を添えることができると思います。誰かネタとして披露してくれたりしませんかね?(笑)

 それに、これは人生という名の学びの場からの「卒業」なんですよ。祝わなくてどうするんですか?卒業式なのに悲しみばかりでは浮かばれないんじゃないでしょうか?

 ということで、卒業式の定番「蛍の光」を流しましょう。ご斉唱お願い致します。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました!

最後に

 こういう記事を書くとキーキー喚く方が毎回のように居ますので言っておきますが、死者に対する名誉棄損罪はその事実が虚偽のものの場合のみ成立します。侮辱罪に関してですが、これはそもそも死者に対しては一切成立しませんw

  • 刑法第230条(名誉棄損罪)
    • 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。
    • 死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。

 人はいつか死ぬわけで、それがいつかは知りませんが必ずいつかは死にます。三木谷氏のような金持ちでもスーツ氏のような有名人でもそれは変わりません。自分が死んだら、自分をネタに笑って頂いて一向に構わないですよ?死んだらどうせわからないんですから。なので、私は死んだ人間をネタにする事を少しも悪いとは思いませんし、これからもネタにしていきますね。

 逆に「人の死をネタにするな!」とキレてる方は何故人の死をネタにしてはいけないかちゃんと論理的に説明できますか?感情的に喚き散らすだけなら小学生でも出来ますからね。ご意見はお問い合わせ欄からどうぞ。