現在JR西日本が発行しているIC乗車カード「ICOCA」。対応エリアの拡大が順次行われてきましたが、来年春をめどに和歌山線で使用できるようになるほか、JR四国の一部駅でも対応駅が増加します。また、2021年春より空白地帯となっていた 北近畿 地区でも使用可能になります。
現在の対応エリア
現在ICOCAが使用できるエリアは以下の通りです。
なお、 一部を除き、それぞれのエリアをまたがってご利用いただくことはできません。 また、 ICOCAエリアでは営業キロ200キロを超えてご利用いただくことはできません。ただし、
- 大阪近郊区間内相互発着のご利用の場合。
- 大阪近郊区間内の駅と右記の在来線特急列車停車駅相互間をご利用の場合(サンダーバード、しらさぎ、くろしお)
- 特急やくも号の停車駅相互間をご利用の場合
は除きます。 また、 Kitaca、PASMO、Suica、manaca、toica、PiTaPa、はやかけん、nimoca、SUGOCAの各エリアでも鉄道・バスなどでご利用可能です。
2021年に北近畿エリアでも使用可能に!
これまでICOCAの空白地帯となっていた北近畿エリアでも2021年度より上記の区間で利用可能となります。今回のICOCA導入に伴い、対応する各駅にICカード読み取り機を設置すると共に、福知山駅には自動改札機を導入します。
大阪近郊区間拡大はあるのか?
現在の大阪近郊区間は上図のようになっていますが、果たしてICOCA対応エリアの拡大に合わせて、大阪近郊区間の拡大が行われるかどうか、注目でしょう。
大回りの選択ルートが拡大
鉄道ファンにとっては今回のICOCA対応エリア拡大のニュースは朗報ではないでしょうか。今回、北近畿エリアがICOCAの対応エリアに入ったことで、2021年春からはICOCAを使った大回りで播但線や福知山線、嵯峨野線も大回りのルートに含めることが可能になりますので、大回りの選択肢が拡大します。ただし、駅構内で食事が確保できる駅がほとんどないので、この点は注意したいところです。
来春から和歌山線でも使用可能に
なお、和歌山線では227系1000番台が今秋までに投入完了することに伴い、来春より全線がICOCA対応エリアとなります。なお、駅へのICカード読み取り機の設置ではなく、「車載型IC改札機」を使用する予定です。
JR四国でも対応する駅を拡大
JR四国は来年3月をめどに予讃線の詫間駅、観音寺駅、土讃線の善通寺駅、琴平駅、高徳線の栗林公園北口駅、栗林駅、屋島駅の7駅でもICOCAを利用できるようにする予定です。なお、 ICOCAのほか、Kitaca・PASMO・Suica・manaca(マナカ)・TOICA・PiTaPa・はやかけん・nimoca・SUGOCAもあわせて利用できるようになります。
小浜線や加古川線への拡大はあるか?
境線と和歌山線(2020年春~)で 「車載型IC改札機」が投入されていますが、これがうまくいけば、今後小浜線や加古川線で使用されている125系や加古川線に投入予定の227系にも「車載型IC改札機」を搭載する形でICOCA対応エリアが拡大する可能性もあります。果たしてどうなるのか、注目でしょう。
まとめ
今回、ようやく北近畿エリアでもICカードが利用できるようになったことで、利便性が大幅に向上することが見込まれます。個人的には北近畿大回りをICカードで、というのを2021年になったらやってみたいですね…