JR西日本が先週発表したIR情報(投資家向けの情報)から今後の車両置き換えについて考察をしてみました。
381系の置き換え
381系は今や数少ない国鉄型の特急車両ですが、数年前から置き換えが検討されていました。そして、ついにIR情報で公式に置き換えが発表されました。 2022~2023年の置き換えとのことで、今後車両の詳細が決定されていくのでしょう。 投入される車両の仕様としては以下のようになることが予想されます。
- JR四国の8600系に採用されている空気ばね式の振り子を採用
- 基本的には現行の6両編成を維持?
- グリーン車については先頭車に設置されることから、現在381系の一部で運用されているパノラマグリーン車を採用?座席の2+1配置は維持と考えられる。
- 座席へのコンセント設置、フリーWi-fi設置、多言語・バリアフリー対応など現代のニーズに合致させる
113・117系置き換え
113系・117系も約170両を新型車両に置き換えると発表されていますが、これは恐らく京都総合運転所(近キト)と岡山電車区に配属されている車両を指しているのでしょう。普通列車に充当されている車両数を見ると
- 113系…京都総合運転所4両×16本、岡山電車区4両×13本
- 117系…京都総合運転所6両×6本、岡山電車区4両×6本
で、合計が 176両とほぼ一致しますから、これで間違いないでしょう。
岡山は恐らく広島と同じ227系の投入ということになりそうですが、京都に入る車両がなにか?というのが焦点になりそうです。225系を投入する可能性が高いですが、「Aシート」導入拡大ではじき出される221系や223系で置き換えを行うという可能性も否定はできません。詳しくは「新快速Aシート、現状と今後は?」をご覧ください。
281系などの置き換えは?
まず、681系は2022年度の北陸新幹線の敦賀延伸によって「サンダーバード」・「しらさぎ」の運用数の大幅減が減ることから、そのまま廃車される可能性が高いでしょう。
281系は現在、「はるか」等で運行されていますが、こちらには新車が入る可能性が濃厚で、2024年度以降の置き換えが予定されています。
最後に283系についてですが、現在すでに故障が頻発している状態で、果たして2024年度まで持つのかどうか?疑問があります。個人的にはJR東日本が伊豆特急に新しく導入するE261系のようなフラッグシップトレインの投入に期待したいです。(余剰になった683系の転用で置き換えの可能性もありそうですが…)
まとめ
こうしてまとめてみると、まだしばらくは381系や117系などの車両は見ることができそうですね。しかし、置き換え計画が発表されたので、乗車や撮影はこまめにしておいた方がよいでしょう。
また、ここでは発表されていませんが、103系や105系もここ数年のうちに227系1000番台?、201系は323系により置き換えが行われるようです。こちらも記録をしておくことをお勧めします。