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 JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線にグリーン車を超える最上位クラス「Supreme Class(スプリームクラス)」を導入することを発表しました。生活様式や働き方の変化に伴い多様化するニーズに応えるべく、これまでにない上質で快適な移動空間が提供されます。

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 かつて東海道・山陽新幹線では、100系新幹線に「グリーン個室」が連結され、1人用から4人用までのプライベート空間が「走る書斎」や商談の場として親しまれていました。時代は移り変わり、最新鋭のN700Sをベースに、現代のビジネスやプライベートに特化した“究極の個室”が、装いも新たに再び東海道・山陽新幹線へ帰ってきます。

 今回は、新たに導入される「Supreme Class」の全貌を詳しくご紹介します。

かつてJR東海の100系に連結されていたグリーン個室

 かつてJR東海が保有していた100系X編成・G編成では9号車にグリーン個室が連結されていました。X編成は1~3人用・G編成は1~4人用の個室が連結され、登場当初は東海道・山陽新幹線「ひかり」をメインに晩年は東海道新幹線の「こだま」で2003年まで活躍をしていました。

グリーン車を超える「Supreme Class」のコンセプトとロゴ

「Supreme Class」という名称には、最上位クラスとして「最高の(Supreme)」品質やサービスを提供するという強い想いが込められています。

発表されたロゴマークは、車窓をイメージした外枠の中に、東海道・山陽新幹線の沿線を象徴する風景である「富士山」や「海原」が描かれています。中央を流れる曲線は頭文字の“S”を表現しており、日本の伝統工芸である黒漆や金蒔絵をイメージした高級感あふれる色彩が特徴です。

究極の完全個室「Cabin(キャビン)」

「Supreme Class」には、完全個室タイプの「Cabin」と、半個室タイプの「Seat」の2種類が用意されています。まず登場するのは、1編成につきそれぞれ1室しか存在しない、特別な完全個室「Cabin」です。

  • 7号車 Cabin(2名利用も可能)1編成に1室のみ設置される広々とした個室で、レッグレスト付きのリクライニングシートに加え、ゆったりとくつろげるソファも備わっています。座席の向きは博多方面、ソファの向きは東京方面を向いており、2名での利用時も快適に過ごせます。
  • 10号車 Cabin(1名利用専用)こちらも1編成に1室のみの、1名利用に特化したプライベート空間です。周囲を気にせず、仕事や読書に没頭できる贅沢な造りになっています。

いずれの個室も鍵(電子錠)付きの扉が設けられており、乗車時に使用する交通系ICカードやQRコードで解錠する仕組み(オートロック機能あり)で、高いプライベート感とセキュリティが確保されています。また、室内には航空機内持ち込みサイズのスーツケースが収納できる専用の荷物置き場も完備されています。

世界初・国内初の先進テクノロジーとしつらえ

室内には、長時間の移動を快適かつスマートに過ごすための先進技術が詰め込まれています。

  • 個別調整可能な専用タブレット備え付けのタブレットを使い、室内の照明、空調、車内放送の音量などを好みに合わせて個別に調整できます。
  • 最先端の通信・音響環境AGC株式会社が開発した「5G対応透明ガラスアンテナ」が鉄道車両として世界で初めて搭載されます。さらに、NTTグループの特許技術「PSZ(Personalized Sound Zone)」を採用し、音漏れを低減したシートスピーカーを設置。自身のデバイスとBluetoothで接続可能で、公共交通機関への搭載は国内初となります。
  • 沿線の伝統工芸を用いた上質なデザインJR東海の廃車新幹線からリサイクルされたアルミ材をフレームに使用し(JR東海編成のみ)、沿線の伝統工芸品を組み込んだオーナメントが室内に彩りを添えます。JR東海編成では「美濃焼(岐阜県)」、JR西日本編成では「注染(大阪府)」「播州織(兵庫県)」「博多織(福岡県)」など、移動中も日本の美を感じられる演出が施されています。

至高の車内サービス(のぞみ・ひかり限定)

「Supreme Class」の乗客には、これまでにない特別な車内サービスが提供されます。

  • ウェルカムサービス(無料)乗車中にお一人様1回まで、こだわりのお飲み物(コーヒー、緑茶、紅茶、アルコール、ソフトドリンクから選択)と、新幹線沿線にゆかりのあるお菓子が無料で提供されます。
  • モバイルオーダーサービス個室内のタブレットからお飲み物や軽食(有料)を注文すると、パーサーが直接お席まで届けてくれます。季節を感じる沿線地域の逸品(Supreme Class限定商品)も順次用意される予定です。なお、これに伴い2026年10月1日以降、山陽新幹線での従来のワゴンサービスは終了し、モバイルオーダーサービスへと移行します。

発売日・価格と今後のスケジュール

「Supreme Class Cabin」は、2026年10月1日(木)の「のぞみ1号(東京6:00発)」を皮切りに、N700S(16両編成)の列車へ順次導入されます。導入当初は、1日あたり上下計12本程度が「のぞみ」「ひかり」「こだま」の各列車で運行される予定です。

  • 発売開始日: 2026年9月15日(火) 5:30〜
  • 発売方法: 「エクスプレス予約」および「スマートEX」限定(きっぷの受け取りが不要なチケットレス商品)

主な区間の大人片道1名あたり発売価格(「のぞみ」通常期利用時)

区間エクスプレス予約(7号車 / 10号車)スマートEX(7号車 / 10号車)
東京 ⇔ 名古屋46,840円 / 32,440円47,060円 / 32,660円
東京 ⇔ 新大阪60,500円 / 42,100円60,790円 / 42,390円
東京 ⇔ 博多90,220円 / 63,620円90,670円 / 64,070円

※7号車個室(2名利用可)を予約したお客様に同行して同設備を利用する同乗者は、当該列車で有効な通常の乗車券・特急券(自由席・指定席・グリーン席いずれも可)が別途必要です。

なお、10号車に設置予定の半個室タイプ「Supreme Class Seat(1編成6席・1名利用専用)」は2027年度中のサービス開始を予定しており、発売価格などの詳細は別途発表されます。

まとめ

かつての100系個室が持っていた贅沢なプライベート感を受け継ぎつつ、現代の最先端テクノロジーと伝統工芸の美を融合させた「Supreme Class」。ビジネスでの集中した時間や、大切な人との特別な移動を、これまでにないクオリティで彩ってくれること間違いなしです。これからの新幹線の旅が大きく変わりそうですね!