昨年の台風19号の影響で一部区間の不通が続いていた水郡線。西金~常陸大子間は復旧に1年以上がかかる見通しでしたが、このたび西金~袋田間の運行が再開されることになりました。現在の復旧状況はどうなっているのでしょうか?
台風19号で被害に
JR東日本は去年の台風19号による被害で、茨城県内の一部の区間が不通となっている水郡線について、崩落した鉄橋の復旧工事などを行ったうえで、全線での運転再開を来年夏ごろとする計画をまとめました。
JR水郡線は去年10月の台風19号で久慈川が増水し、茨城県大子町の袋田駅と常陸大子駅の間にかかる鉄橋が崩落するなど大きな被害を受けました。
今も大子町の西金駅と常陸大子駅の間が不通となっていて、バスが運行されています。
JR東日本水戸支社によりますと、今後、新たな橋を設置する工事などを行ったうえで、全線での運転再開を来年夏ごろとする計画がまとまったということです。
(中略)
また、現在不通になっている区間のうち、西金駅と袋田駅の間は折り返し運転できるように信号設備を設けたうえで、ことし7月上旬にも運転が再開される見込みです。
JR東日本水戸支社は「予定どおり工事を進め、早期の再開を目指したい」としています。
引用:台風19号で被害 水郡線の全線運転再開は来年夏ごろ
昨年の台風19号は東日本を中心に猛威を振るい、死者が86人も出ました。各線区への被害も甚大で、水郡線も例外ではありませんでした。
西金~袋田が復旧
今回、信号設備などの設置が完了したため西金~袋田が復旧することとなりました。なお、代行バスを上小川~常陸大子駅間で運転するため、水戸駅方面より常陸大子駅以遠へお越しの際は、上小川駅にて列車から代行バスへ乗り換える必要があります。
なお、袋田駅における代行バス乗降箇所(袋田駅入口バス停)は国道118号の割山バス停付近に設置されるため、袋田駅から約850m離れているため、列車と代行バスの乗り換えは不可です。
これに伴い、現行の西金駅発着の列車はすべて袋田駅発着になります。また、水戸駅22:30発の下り列車を現行の常陸大宮行から袋田行(上小川駅23:31着、袋田駅23:38着。代行バスへの接続なし)に変更します。
全通後は青春18きっぷなどでの移動に重宝するかも
青春18きっぷで東北方面へ移動するには東北本線を乗り継ぐのが主流ですが、全通すれば水郡線も候補の1つに入ってくるでしょう。
このように、途中でぶつ切りになっていることが多く、水戸~郡山を1本の列車で行けるのは大きなメリットになるのではないでしょうか。ただし、運転本数が少なく、所要時間もかかります。また、両数も少ないので、もし座席を確保できなかったら地獄でしょうね…
復旧工事も引き続き行われており、このままいけば来年の夏に全線開通する見込みとのことですので、非常に楽しみですね。
常陸大子駅では駅弁も売られていますので、興味を持った方は水郡線で旅をしてみてはいかがでしょうか?