来年春のダイヤ改正で東海道新幹線がN700A系列への統一が完了することから、1時間当たり12本に増発することがわかりました。
N700系統一で増発が可能に
JR東海は2019年4月18日(木)、東海道新幹線で1時間あたり片道最大10本運転している「のぞみ」を、2020年春に12本へ増やすと発表しました。
引用: 東海道新幹線「のぞみ」さらに本数増 全列車285km/h化で1時間最大12本に 2020年春
車両をN700Aタイプに統一し、全列車の最高速度を285km/h化。さらに各種設備を改良することで、2020年春に「のぞみ12本ダイヤ」を実現させるといいます。これに伴い、東海道新幹線での最高速度が270km/hの700系電車は引退を迎える見込みです。
東海道新幹線の「のぞみ」は1992(平成4)年に最高速度270km/hで運転を開始。2003(平成15)年には品川駅の開業にあわせて全列車の最高速度を270km/hに統一することで、「のぞみ」中心のダイヤに変わりました。
現在は、1時間あたり片道最大「のぞみ」10本、「ひかり」2本、「こだま」3本が運転されていますが、新ダイヤでは「のぞみ」12本、「ひかり」2本、「こだま」3本の組み合わせに(いずれも東京発基準)。利用の多い時間帯、「のぞみ」は平均5分に1本の間隔で運転されるようになります。
東京~新大阪間の「のぞみ」所要時間は、現行ダイヤだと2時間30分以内が3本、2時間33分~37分が7本ですが、新ダイヤは12本すべてが2時間30以内となり、平均の所要時間が短縮されます。
現在、東海道新幹線ではすでに大半の列車がN700系列での運転となっており、700系を見ることはほとんどありませんが、東海道新幹線では2020年の春で700系が引退することがこれで確定しました。
700系の定期列車は現在「こだま」のみの運行となっており、これも日によってN700系へ差し替えられることがあるようです。早めの乗車をお勧めします。
更なる高速化も?
JR東海によると、N700S系を使った360㎞/hの速度向上試験を2019年5月中旬~6月中旬の夜間に東海道新幹線の米原~京都間で行うとのことです。
もし、これが成功すれば、将来的には東京~新大阪間で更なる時間短縮が見込まれます。1分1秒を争うビジネスマンにとってはぜひ成功して所要時間の短縮につなげてもらいたいでしょうね。
まとめ
JR東海のドル箱路線となっている東海道新幹線の更なるサービス向上ということで、東海道新幹線を利用するビジネスマンにとっては朗報ではないでしょうか。今後もJR東海の重要路線である東海道新幹線がどういう方向に行くのか注目です。