昨年から運用離脱しており動向が注目されていた207系の量産先行車F1編成ですが、4/6に吹田総合車両所本所へ回送されました。恐らく廃車になるものと思われ、事故廃車を除く本系列の廃車は初となります。
量産先行車が廃車に…
昨年から機器の不調などで運用離脱が続いていた207系の量産先行車F1編成。今春のダイヤ改正で運用が減少したことにより、吹田へ廃車回送されました。体質改善工事の対象から外れていたことや、207系唯一の7両固定編成であることから先は長くないことがある程度想定できましたが、事故廃車を除く本系列の廃車は初となります。
一般向けの公開は行われませんでしたが、職員たちでひっそりとラストラン式典を行った模様です。まあ、昨今の撮り鉄(≒知的or精神障害者)が起こす騒動を考えたら公開でのお別れ式典開催はリスクが大きいと判断されたのでしょう…
短命に終わることが多い量産先行車の宿命
まあ、他車と比べて短命に終わることが多いのが量産先行車・試作車の宿命というところでしょうか?
有名な車両としてはJR東日本のE331系が挙げられるでしょうか。
連接車体やDDMの採用など数々の新機軸を盛り込んだ車両でしたが、2007年春のダイヤ改正後に運用入りしてわずか数日で運用を離脱。その後も異例のメーカー返品による修理などを経て2008年末に運用に復帰しましたが2009年5月ごろに再び運用を離脱。
その後は運用復帰と運用離脱を繰り返すと2011年1月以降は運用に復帰することなく車庫の片隅に留置される状態が続き、2014年に長野総合車両センターへ廃車回送されました。