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 自転車レースでなんとも痛ましい事故が発生してしまいました。「ツールド北海道2023」が9/8~10に開催される予定でしたが、初日のレースで前から来た車と正面衝突し中央大学の学生が亡くなる事故が発生し、これを受けて残りのレースは中止となりました。死亡したのは中央大学4年生の五十嵐洸太と判明していますが、どのような人物だったのか、ネット上の反応はどうだったのでしょうか?

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北海道のレースで正面衝突事故

 自転車レースで中央大学の選手が車と衝突し、心肺停止です。

 8日正午前、北海道上富良野町で「ツール・ド・北海道」に参加していた20代の選手が対向車線を走ってきた車と衝突しました。関係者によりますと、事故に遭ったのは中央大学の男子学生で、心肺停止の状態で病院に搬送されました。

 警察によりますと、男子学生は前を走っていた集団を抜かそうと反対車線にはみ出したところ、前から来た車と正面衝突したということです。ツール・ド・北海道は今年で37回目を迎え、8日から3日間行われる予定でしたが、今回の事故を受けて全日程の中止が決まりました。

引用:自転車レースで車と正面衝突 中央大学選手 心肺停止で搬送

 いや~公道レースだとこういうことがあるんですね。何と対向車線の車と自転車が正面衝突し、その後死亡したとのことです。

https://twitter.com/junki_madone/status/1700017153448251728

 通行止めになっていたのは道路の片側だけ?だったようで、どうやら選手側が無理な追い抜きをしようとして対向車線に出てしまったことが今回の事故の原因のようですね。犠牲者の氏名は五十嵐洸太さんと判明していますが、どのような人物だったのでしょうか?

自転車競技の注目選手だったが…

 どうやら五十嵐洸太さんは今回のレースにも出ていたように、自転車レースにおける好選手だった模様です。生年月日は2001/12/24。2019年には茨城国体ロード(少年の部) で3位になると全国高校総合体育大会ロードレースでも8位と成績を残し、神奈川県の横浜高校(偏差値は40~53)から中央大学の経済学部経済学科(偏差値は57.5、指定校推薦かスポーツ推薦wの可能性が濃厚)に進学。

 大学進学後も2021年の全日本学生選手権個人ロードで5位入賞と活躍を続けてきました。Facebookアカウントはこちらです。

五十嵐 洸太 選手にインタビュー!(弱虫ペダルサイクリングチーム )

 好成績が評価されたのか、2022年からは「弱虫ペダルサイクリングチーム」に選ばれ各地を転戦していた模様ですが、今回の事故で残念ながら亡くなりました。ご冥福をお祈りします。

お悔やみの声

追記:やはり選手側のルール違反が原因だった模様

「ツール・ド・北海道」レース中の事故 今後第三者の意見聞き安全管理などの協議進める

(前略)

 今月8日、自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で中央大学の4年生・五十嵐洸太さんが死亡した事故。現場は上富良野町の道道291号です。片側1車線の区間で自転車から見て下りのカーブでした。

 五十嵐さんは前を走っていた集団を追い越そうとして対向車線にはみ出し、前から走ってきた乗用車と正面衝突したとみられています。

 主催者によりますと、片側1車線を警察が規制した一方で、対向車線は大会側が警備員を配置して自主規制していました。その上で、参加者には事前に、センターラインを越えて追い抜かないように指導していたということです。

(後略)

引用:「ツール・ド・北海道」レース中の事故 今後第三者の意見聞き安全管理などの協議進める

 ある程度予想はしていましたが、やはり選手側のルール違反が原因で起きた事故だったようです。完全に選手側の自業自得ですね(笑)

ネット上の反応は?

 春頃でしたか…、私の仲間内の四輪ツーリンググループのツーリングで、私は不参加だったんですがいつもの峠道で、坂を下って来た自転車が対向車に突っ込んでパトカー救急車が来て大渋滞になってしまったとグループLINEに連絡が入ってました。自転車の人は結局亡くなったと後日報道がありました。

 ツーリングの前にも「どこどこの峠は自転車がいっぱいいるから気をつけて走って下さい」などの仲間からの連絡がよくあります。四輪やモーターサイクルを運転する人も勿論ですが自転車に乗る人も、反対車線に飛び出してしまうような運転をするレベルの人は少し自重して欲しいです。

 私、正面にはみ出して来た対向車を避けて道路脇の畑に突っ込んだことがあります。幸い畑も私の車も無傷で済みましたが。逆走車は知らんぷりで走り去って行きました。運転する資格がないです。

引用:「ツール・ド・北海道」が事故で中止 20代学生 追い越しの際に対向車と正面衝突 心肺停止状態で搬送

 ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアのようなクオリティを期待してはいけません。あっちでは超メジャースポーツで、国をあげてのお祭りです。だから全線通行止めにして競技を行うことができるんです。

 一方日本ではまだまだチャリオタのイベントの域を出ません。あの北海道で道路の片側しか使えないような大会しか開けないのが現状なんですよ。つか、それだけでも今の日本ではすごいことだと思います。

 センターラインからはみ出るな、と言われたらはみ出ちゃダメなんです。コース外走行にもなりますしその時点でペナルティを受けてもおかしくないんですよ。選手はともかく、対向車の方に死者でもでたら今後の大会の開催の是非にも問われることです。この大会は北海道で安全にできなければ、日本のどこであっても不可能です。

引用:「ツール・ド・北海道」が事故で中止 20代学生 追い越しの際に対向車と正面衝突 心肺停止状態で搬送

 道路を完全封鎖していない状態でのロードレース、道交法的にはどうなんでしょうか?普通、車両は並走してはいけないはずですが、ロードレースなんてむっちゃ団子状態で走りますよね。

 完全封鎖してたら、まあ公道ではないといいう扱いで良いでしょうけど、片側はレースに使って反対車線は普通に一般車両が走っている状況だと、片方だけ公道扱いになるのか?どう考えても危ないんですが。反対車線の一般車両がスマホ見ててはみ出してくる可能性だってあるし。

 海外のレースとかでも、超一流の選手でも下りをオーバースピードで曲がり切れなかったりって結構ありますよね。過去30数回大きな事故が無かったとありますが、主催者側の感覚が麻痺していただけじゃないでしょうか。

引用:「ツール・ド・北海道」が事故で中止 20代学生 追い越しの際に対向車と正面衝突 心肺停止状態で搬送

 若者が無事であってほしいが、日本の自転車レースはアマチュアのスキルが低すぎることがかなりの問題になっている。

 ゆるやかなカーブで対向車線にはみ出してまで追い抜こうとするレース展開がちょっと思い浮かばない。1列で先頭交代をしている逃げ集団だったらはみ出すまでいかないだろう。なんとなく、車線ギリギリまで広がり気味やねプルトンから抜け出そうとした、あるいは補給やトイレなど何かアクシデントがあり、冷静な判断を失って先を急いでいたのか…など考えてしまう。

 膨らんだプルトンの中から、外に斜行しながら抜けるのは大落車の原因になるので、アマチュアでもプロでもやってはいけない走り方。自転車レースそのものも、車を運転する経験も、どちらも乏しい若者による判断ミスを感じる。

引用:【ツール・ド・北海道】 “中央大の男子学生” 対向車と正面衝突で心肺停止… 追い抜こうと対向車線に出たか 自転車レース

 コースマップを見ると、部分的に交通規制はしているものの規制していない区間のほうが多い。対向車が来るぐらいだから規制区間ではないと思うけど、追い抜こうと対向車線にはみ出す行為そのものが危険を伴うのは誰でもわかる事。

 自分勝手な行動がこのような事故を起こし、対向車やレースに参加している人に多大な迷惑をかけたことは大いに反省すべきだと思う。こうした行動でのレースは危険を伴うので運営側が細心の注意を払って開催しているにもかかわらず今回のような事故が発生したことは、今後のレース開催に何らかの影響が出ることは必至だと思う。

 どんなことにもルールがあり、それを守ることがレースを楽しく行う上での最低限の義務だ。(後略)

引用:【ツール・ド・北海道】 “中央大の男子学生” 対向車と正面衝突で心肺停止… 追い抜こうと対向車線に出たか 自転車レース

 私もロードバイク好きですけど、他人にはなかなかお勧めし難い趣味です。記事を読んで頂ければお分かり頂けると思います。いろいろなスポーツがありますが、ダントツで一番危険だと思います。

 普通のスポーツはそもそもカンタンには死にません。また、自分がミスをしなければ多くの場合死にません。しかしロードバイクはいずれも根本から覆ります。カンタンに死ぬ場合があり、かつ完全に他責で死ぬ場合があります。記事からは詳細は分からないのでその点については言及は避けますが、死ぬかもしれない危険なスポーツである事はよく意識しておく必要があります。

 私は競技ではなく、ユルくサイクリングすることをお勧めしてますが、他人の趣味にとやかく言うべきではないとも思ってます。いろいろなスポーツがあり、その中で最善を尽くしてもリスクがあることは、仕方がないことです。

引用:【ツール・ド・北海道】 “中央大の男子学生” 対向車と正面衝突で心肺停止… 追い抜こうと対向車線に出たか 自転車レース

(前略)巻き添えになった車の運転手はただでさえメンタルダメージ強いだろうから、これ以上不当な罰則がかからない事を心から願う。いずれにしても反対車線に出る事について説明がなかったのか、守らなかったのかという点は争点になるだろう。

 ところで、車線規制についてだけど、全面通行止めは、無理。北海道ってとにかく広いから、ある地域に行くための道路が細い1本道とかって事も多いし、その距離が何十キロなんてのもザラで、都会の感覚で気軽にう回路とか口にしちゃいけない。そんな建設費も維持費もない。

 そういう道を全面通行止めにすると経済が成り立たなくなるから、片側通行止めしか出来ない。だから摩周湖20周とか、1つのエリアをぐるぐるさせる方が道路交通と安全性確保の両立はしやすいかも。犠牲となる地元の人の理解が得られればの話だけど。

引用:「ツール・ド・北海道」自転車と乗用車が正面衝突 男子大学生が意識不明の重体 全レース中止に

 「36年間片側規制で事故はない」「左側走行を指導徹底してきた」「ひとりがやらかした事故で叩くのは酷」との声、TDH好きの私にもよくわかります。しかし、法的・行政的な判断は異なります。

 競技指導者資格を取る際の講習で「安全配慮義務」「内在する危険」を学びました。遠くで雷が鳴って、グラウンドで練習を続けさせていた管理者は、安全配慮義務の違反で事故の責任を負う、との判例が出てきます。内在する危険がある以上、常に安全配慮義務が求められ、選手が提出した自己責任の書類は管理運営者側の免責をもたらさない、と。

 厳しい言い方ですが、「過去に一度もなかった」「指導徹底してきた」にもかかわらず事故が起きたのは、起こし得る出場チームを選び、起こり得る環境を保持した主催者にも責任の一端があります。「指導の再徹底」という根性論に留まらず、道警と連携し「再発し得ない環境作り」への尽力が不可欠です。

引用:「ツール・ド・北海道」自転車と乗用車の正面衝突事故、心肺停止で搬送の自転車男性選手は中央大学4年か 大会は全日程中止

 このような公道を使用する自転車競技ですが、競技中は主催者側が安全に配慮して行っているのでしょう。私の住んでいる地域でもこの手の競技が行われますが、問題なのは大会前の各選手による練習。大会前の練習時は当然何の規制もない通常状態。その時も交通法規もお構い無しで無謀な走りをしている人達が多々見受けられます。

 峠道などではカーブで逆走で突っ込んでくる人達と正面衝突しそうになったことが何回かあります。こういう競技がある時は特に気を付けて走っているので幸いに事故には至りませんでしたが、こちらが配慮していなければ事故になっていたでしょうね。

 無論ちゃんとしている人も多数おられるとは思いますが。

引用:レース中の自転車と衝突の乗用車“通行規制前”にコースに進入か…反対車線に出た男子大学生が心肺停止、業務上過失傷害も視野に捜査

亡くなったのがこの方で良かったのかもしれない…

 まあ、亡くなった方は可哀想かもしれませんけど、確かに自転車レースである程度結果は残していましたが代わりが利かないほどの選手ではないですし、亡くなったのがこの方で良かったという見方もできるでしょう。これがもし未来ある東大や一橋大の学生とかオリンピックでメダルを取るような自転車レーサーだったら、本当に目も当てられないところでした。今後はこのような事故を防ぐための取り組みも行われるでしょうし、そういう意味で言えば名誉ある戦死と言えるかもしれませんね。

 この程度の個体であれば、全体からみれば影響は僅かですし、埋め合わせは十分できるでしょう。この方のご両親もまだ恐らくは存命だと思いますし、養子をもらうなり子供をまた作ればいいだけの話ではないでしょうか?

 ということで、最後に黙とうをささげたいと思います。黙祷(Ω\ζ°)チーン)

最後に

 こういう記事を書くとキーキー喚く方が居ますので言っておきますが、死者に対する名誉棄損罪はその事実が虚偽のものの場合のみ成立します。今回の場合はれっきとした事実ですから成立しませんね(笑)

  • 刑法第230条(名誉棄損罪)
    • 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。
    • 死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。

 侮辱罪に関してですが、これはそもそも死者に対しては一切成立しませんw

 人はいつか死ぬわけで、それがいつかは知りませんが必ずいつかは死にます。どんな金持ちでも有名人でもそれは変わりません。自分が死んだら、自分をネタに笑って頂いて一向に構わないですよ?死んだらどうせわからないんですから。なので、私は死んだ人間をネタにする事を少しも悪いとは思いませんし、これからもネタにしていきますw

 逆に「人の死をネタにするな!」とキレてる方は何故人の死をネタにしてはいけないかちゃんと論理的に説明できますか?感情的に喚き散らすだけなら小学生でも出来ますからね。ご意見はお問い合わせ欄からどうぞ。