スポンサーリンク

 すっかり中央線特急の顔となったE353系ですが、昨日14編成にパンタグラフに損傷が見つかり急遽列車が運休となる事態になりました。その後、予備のパンタグラフを使用する等して運行に復帰しましたが、何が原因だったのでしょうか?

JR西日本グループが“鉄道専用”SNSアプリ始めました!

パンタグラフに損傷が見つかり運休

 JR東日本八王子支社は18日、中央線の特急列車でパンタグラフの損傷が相次いで見つかり、上下25本を運休すると発表した。損傷が見つかったのは計14編成でいずれも2017年に運行を始めたE353系。

 同支社によると、松本車両センター(長野県松本市)で17日午後10時以降、車両点検した際に3編成で損傷が見つかり、他の車両基地などでも調査した結果、計14編成でパンタグラフと架線が接する板状部分で傷が見つかった。運休する特急列車は、東京都の新宿駅と長野県の松本駅や山梨県の甲府駅などをつなぐ「あずさ」「かいじ」など。原因は調査中。

引用:中央線特急列車25本運休 パンタグラフ損傷相次ぐ JR八王子支社

 なんとE353系の14編成のパンタグラフに同時に損傷が見つかるという珍しい事態が起こりました。

原因は架線のトラブルか?

 先代に続いて車体傾斜装置が採用されていますが、E353系は「空気バネ式」を採用し、台車の上に設置されている空気バネを空気の出し入れによって伸び縮みさせて車体を傾けるようになっています。

E353系 パンタグラフ
引用:E353系

 また、これに伴いE353系では専用のパンタグラフ(PS39形)が搭載されています。E257系のPS36をベースに集電可能範囲を広くし、集電効率を向上させるためにメタライズドカーボンすり板を枕木方向に3列配置し、高速走行での追従性向上のためにオイルダンパーを搭載しています。

 今回、架線に何らかのトラブルがあったためパンタグラフのすり板に損傷が見つかった?ものと思われます。実際、10時頃~14時頃まで大月~高尾間で運転を見合わせて急遽架線点検を実施、上り線の小仏トンネルで架線の金具の一部が折れているのが見つかったとのことです。

予備のパンタグラフを使い運転再開

【E353系パンタ擦り板損傷 予備パンタ上げ2パンタで走行】

 その後、架線の修復とパンタグラフのすり板の交換を行い、下りはあずさ29号から運転を再開しました。ただ、すべてのパンタグラフの交換が行われたわけではなく、編成内の内1つのパンタグラフのすり板を交換・予備のパンタグラフを使用し、1ユニットカットで走行した模様です。

E353系特有の問題?

 現時点で同区間を走るE233系や211系のパンタグラフに損傷が見つかったという話は入っておらず、やはりE353系特有の問題があると考えた方がよさそうです。

 そうなると車体傾斜の中止やE257系での代走という可能性も出てきますが、続報を待ちましょう。

安全の質に不安の声も

 どの業界、業種でも効率化・コスト削減が求められていてどんどん質が下がってきていますね。

 全てが悪ではないんでしょうが、行き過ぎると本末転倒になるでしょうね。

 全ての面で安全安心が一番にあってからの経営改革でないと意味がありません。

引用:特急車両の部品に相次ぎ損傷見つかる

 E353系は急カーブが多数あるところを高速通過できるように他の特急車輌と比べて特殊仕様になってるからそれが原因なのかなぁ?

 他車輌が大丈夫でE353だけがってことは路線の問題じゃなくてE353系自体に何かしらの構造上の欠陥を抱えているのではないかなと。

 だとしたら修理しても負荷貯まると再び壊れるから長期運休は避けられないような気がする。E257や185を応援に使っても足りないだろうし。

 Twitterでは誰かが意図的に破壊したとか言ってる人もいたが流石にそれはあり得ないと思う。

引用:特急車両の部品に相次ぎ損傷見つかる

 不具合発生の根っこは深いということですね。例えば踊り子のE257系の改造がお粗末だとか、良くない話がいろいろあって、どうしたの?と思うことがあります。

 東でどんなことが起こっているのか知りたいところです。書いていただいたことは外部の人間にはどういうことなのかわかりません。

引用:特急車両の部品に相次ぎ損傷見つかる

 ちゃんと日本製の部品を使っているんでしょうね~

 安く…、なんて甘くしていると、こういうことは繰り返されますよ。
 大会社でも、見かけのコストカットが、大きな事故を呼んだり、長期安定的な利用者(購入者)の減少を呼んだり、そして、会社自体が消えてしまうことになりかねませんからね。

 多くの場合、「コストカット」をやると、成果は短期間(せいぜい半年の支出だけ)で評価されますが、現実に収入減は半年とかそれ以降から顕著に出始め、そして止めることができず、どんどん経営を蝕んでいくことになる可能性を大きく秘めていますからね…

引用:特急「あずさ」「かいじ」の車両部品『パンタグラフ』故障相次ぐ 松本発着の「あずさ」上下18本運休

 安全の質に対する疑問の声も上がっています。最近JRの輸送障害のニュースが少なくないのですが、外注化による影響も可能性としては考えられなくもないところではあります。ちゃんとしてほしいな~一利用者としては思うところですね。