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 3/31を以て根室本線の富良野~新得間が廃止され、最終日は鉄道ファンが多数かけつけました。実際は災害で東鹿越~新得間が不通となっており、今回営業を終了したのは富良野~東鹿越だったのですが、様子はどうだったのでしょうか?

JR西日本グループが“鉄道専用”SNSアプリ始めました!

2016年の水害で暗転

【北海道 空撮】根室本線の被災箇所 ”東鹿越駅~新得駅間” 2021年4月撮影(Mavic2 Pro 4K/30P HLG) Nemuro Line

 

 根室本線は、北海道滝川市の滝川駅から帯広市および釧路市を経て根室市の根室駅を結ぶ北海道旅客鉄道(JR北海道)の鉄道路線です。以下にその歴史をまとめます:

  1. 初期の建設:1896年に公布された北海道鉄道敷設法により、北海道内における1,000哩(約1,600 km)の鉄道整備が決まりました。旭川から釧路までの間を20日間かけて踏査し、地形、地質、経済効果、資材の入手方法など細部にわたって調査が行われました。
  2. 全通:釧路方面から北海道官設鉄道釧路線として建設が進められ、1905年には帯広まで達しました。一方、旭川から建設が進められていた十勝線は1901年に落合まで延びており、1907年9月8日に落合~帯広間が開通して旭川~釧路間が全通しました。
  3. 延伸:旭川〜釧路間全線開通後、富良野〜滝川、釧路〜根室への延伸がなされ、現在の根室本線の形となりました。
  4. 転機:転機となったのは1981年の石勝線の全通です。これにより急行「狩勝」2往復を除く全ての優等列車が石勝線経由に変更され滝川~新得間はメインルートから転落してしまいます。1990年には急行「狩勝」が快速に格下げされ、滝川~新得間は定期列車においては普通・快速列車のみが運行されるローカル線となってしまいました。
  5. 終焉:決定的だったのは、2016年の台風10号による甚大な被害でした。東鹿越~上落合信号場間は甚大な被害を受け、同区間はバス代行輸送となってしまいます。復旧費用の概算で10億円を超えることから、JR北海道は富良野~新得間のバス転換を沿線自治体に提案し、交渉が続けられてきました。そして、2022年1月には沿線自治体とバス転換で合意し、2024年の3月末を以て同区間の営業運転を終了しました。

最終日の様子は?

臨時特急「ふらの」も運行!

豪華!ラベンダー編成&はまなす編成が初の連結で営業運転!さよなら根室本線!2日間限定運行の臨時特急ふらの乗車!

 なお、根室本線の一部区間営業終了に伴い、札幌~富良野間で臨時特急「ふらの」が運行されました。臨時車両の混結ということもあり、注目を集めた模様です。