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 東武鉄道は特急車両の新型車両投入には積極的なものの、通勤型車両は日比谷線の車両更新に伴う70000系投入以降あまり動きはありませんでした。しかし、主力線区での車両の老朽化が深刻化してきたのか、遂に東武野田線に新型車両となる80000系を2025年度以降投入し8000系・10000系の置き換えを行うことを明らかにしました。また、9000系列についても新型車両への更新が計画されておりいよいよ置き換えが本格化することになります。果たしてどうなるのでしょうか?

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遂に80000系を来年から投入へ!

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 かねてから東武野田線では新型車両の導入が計画されていましたが、今年度遂に新型車両80000系が5編成25両の車両製作され来年度以降順次運行を開始することとなります。

 80000系では「子育て世代に優しい車両」をコンセプトに、ベビーカーの利用者が車内で快適に過ごせる「たのしーと」を設定するとともに、熱損失が少なく高効率な新型モータと電力を効率的に運用できる車上バッテリシステムを搭載することで使用電力量を削減し環境負荷低減を実現します。

 既存の8000系や10030型は、置き換え後に順次廃車とする予定のようですが、リニューアル工事が施工された車両まで廃車にするのでしょうか?リニューアル工事が未施工の10000系列も残る中で本当に廃車してしまうのか…動向が注目されます。

9000系列にも余命宣告

 また、副都心線開業時に大幅なリニューアル工事を施工され地下鉄直通運用の一端を担う9000系及び9050型ですが、こちらも遂に余命宣告が行われました。今年度は新型車両の設計業務を実施し、来年度以降順次置き換えていく方針の模様です。

 東武鉄道の地下鉄直通車両は東急新横浜線での新横浜駅までの入線実績こそあるものの、相鉄線には直通に対応する機器を搭載していないことから現在まで直通ができない状態となっています。恐らく50070型も含めて地下鉄直通車両は全て新型車両に統一して、東武車も相鉄線乗り入れが可能になるようにするのではないか?と予想していますが果たしてどうでしょうか。

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 50070型は地上線運用に転属して、恐らく未更新の10000系・10030型の置き換えに回ることになるでしょう。9000系のマイナーチェンジでGTO-VVVFとなっている9050型も地上線向けの10両編成が慢性的に不足していることを考えると予備車的に残る可能性もそれなりにあると思われます。ただ、9000系はさすがに10両編成で残るのは…年数を考えるとさすがに厳しいでしょうか。

東武東上線の末端区間・越生線の8000系も置き換えか?

 こうなってくると怪しくなってくるのは東上線末端区間と越生線で余生を過ごす8000系でしょう。ワンマン化の際にある程度のリニューアルを受けたとはいえ製造から50年以上が軒並み経過しており、老朽化していることは否めません。

 そうなると10030型でリニューアル工事を施工された編成や9000系を短編成化して置き換える可能性が高そうです。末端線区にお下がりが回ってくるというのは伝統芸ですし、どうせケチな東武鉄道のことですから末端線区に新型車両を投入することはないでしょう。今すぐ置き換えが行われることはないでしょうが、そこまで長く運用されるとも思えませんし、ファンの方々はどうか後悔のない行動を。