来春(3/12)に行われるダイヤ改正の内容をまとめました。今回はJR東海編です。N700S系増備に伴うスピードアップや315系・HC85系の運行開始が主な内容となっています。
「のぞみ」速達化
早朝・夜間の「のぞみ」30本(定期13本・臨時17本)を速達化します。東京を6~7時台・20~22時台に発車する下り列車16本と、8~9時台・21時~23時台に到着する上り列車14本の所要時間を短縮し、東京~新大阪間では最大6分短縮します。
東京発 | 品川発 | 新横浜発 | 名古屋発 | 京都発 | 新大阪着 | 福山着 | 広島着 | |
改正後 | 20:00 | 20:07 | 20:18 | 21:39 | 22:14 | 22:27 | 23:30 | 23:54 |
改正前 | 19:51 | 19:59 | 20:10 | 21:33 | 22:07 | 22:21 | 23:28 | 23:52 |
広島・福山への最終「のぞみ109号」の東京駅発車時刻を9分繰り下げ、20時ちょうどの発車にします。これにより、広島・福山から新幹線で日帰りの東京滞在可能時間が10時間以上に拡大します。
博多発 | 小倉発 | 新大阪発 | 京都着 | 名古屋着 | 新横浜着 | 品川着 | 東京着 | |
改正後 | 6:00 | 6:18 | 8:30 | 8:43 | 9:19 | 10:37 | 10:49 | 10:57 |
改正前 | 6:15 | 6:32 | 8:45 | 8:59 | 9:34 | 10:57 | 11:08 | 11:15 |
博多・小倉からの始発「のぞみ2号」の運転時刻を変更し、東京駅到着を18分繰り上げて10時台に到着できるダイヤとします。また、名古屋駅の到着を15分繰り上げることで、博多・小倉から新幹線で日帰りの名古屋滞在可能時間が11時間以上に拡大します。
姫路発 | 新神戸発 | 新大阪発 | 京都着 | 名古屋着 | 新横浜着 | 品川着 | 東京着 | |
改正後 | 6:00 | 6:19 | 6:33 | 6:46 | 7:21 | 8:38 | 8:50 | 8:57 |
改正前 | 6:00 | 6:19 | 6:33 | 6:46 | 7:22 | 8:41 | 8:52 | 9:00 |
姫路からの始発「のぞみ82号」について、東京駅到着を3分繰り上げて8時台に到着できるダイヤとします。
東京駅発の「のぞみ107号」について、東京駅発を9分繰り下げ広島行とします。また、「のぞみ109号」も9分繰り下げます。これにより、東京を19~20時台に発車する広島行「のぞみ」の運転間隔を30分以下に短縮します。なお、東京駅17:03発の広島行「ひかり521号」はダイヤ改正後、岡山行に変更します。
「こだま」下り終電繰り下げ
列車名 | 行先 | 東京発 | 静岡発 | 名古屋着 | 名古屋発 | 岐阜羽島着 | 米原着 | 京都着 | 新大阪着 |
こだま753号 | 名古屋 | 19:27 | 20:52 | 22:04 | |||||
こだま755号 | 新大阪 | 19:57 | 21:21 | 22:35 | 22:37 | 22:46 | 23:01 | 23:25 | 23:39 |
「こだま755号」を新大阪行とし、岐阜羽島・米原駅の終電を繰り下げます。これにより、「のぞみ115号」(東京駅20:54発)と名古屋駅で乗り継ぐことができ、東京駅での滞在可能時間が21分長くなります。
ダイヤ改正後、岐阜羽島・米原からは、上りの始発列車「ひかり634号」から名古屋で「のぞみ82号」に乗り換えることにより、東京に8:57に到着可能となります(現行は 9:00)。これと合わせて、岐阜羽島・米原から日帰りの首都圏滞在可能時間は 24 分拡大します(拡大時間は、定期列車をご利用の場合の比較)。
なお、ダイヤ改正後に名古屋行に変更する「こだま753号」は、終点の名古屋駅で「ひかり663号」(名古屋発22:07、岐阜羽島着22:17、米原着22:33)にお乗り換えができるようになります。
車椅子スペースを6席設置したN700S系の運用を一部固定化
現在運行しているN700S系の編成で車椅子スペースを6席配置した編成を充当する列車について、一部を固定化します。これにより、当該車両で運転する列車を事前にご予約いただけるようになります。なお、これ以外の列車にも充当される可能性があります。
列車名 | 始発駅 | 時刻 | 終着駅 | 時刻 |
のぞみ207号 | 東京 | 8:00 | 新大阪 | 10:30 |
のぞみ213号 | 東京 | 9:00 | 新大阪 | 11:30 |
のぞみ247号 | 東京 | 17:39 | 新大阪 | 20:06 |
のぞみ255号 | 東京 | 19:00 | 新大阪 | 21:30 |
のぞみ261号 | 東京 | 21:03 | 新大阪 | 23:27 |
ひかり633号 | 東京 | 7:33 | 新大阪 | 10:27 |
こだま703号 | 東京 | 6:57 | 新大阪 | 10:51 |
こだま727号 | 東京 | 12:57 | 新大阪 | 16:51 |
こだま733号 | 東京 | 14:27 | 名古屋 | 17:06 |
列車名 | 始発駅 | 時刻 | 終着駅 | 時刻 |
のぞみ204号 | 新大阪 | 6:15 | 東京 | 8:39 |
のぞみ210号 | 新大阪 | 7:39 | 東京 | 10:06 |
のぞみ236号 | 新大阪 | 16:15 | 東京 | 18:45 |
のぞみ246号 | 新大阪 | 18:15 | 東京 | 20:45 |
ひかり648号 | 新大阪 | 11:18 | 東京 | 14:12 |
ひかり668号 | 新大阪 | 20:45 | 東京 | 23:29 |
こだま724号 | 新大阪 | 11:54 | 東京 | 15:48 |
こだま748号 | 新大阪 | 17:54 | 東京 | 21:48 |
こだま754号 | 名古屋 | 20:38 | 東京 | 23:24 |
中央線で315系が運行開始、全列車が8両編成に
JR東海の新型車両「315系」がダイヤ改正前の3/5から運行を開始します。これに伴い、211系0番台2編成は引退となり、JR東海が保有する在来線車両が発足後の車両に統一されることとなります。
また、315系の運行開始に伴い、中央線の名古屋~中津川間の快速・普通列車を、終日にわたり全て8両編成に統
一します。平日朝通勤ピーク時間帯に上り列車を増発し、乗車機会を増やします。
中央線ホームライナーの運転区間を「名古屋~瑞浪間」に統一し、これまで一部通過していた高蔵寺、大曽根、鶴舞に全ホームライナーを停車させます。ダイヤ改正後は、2往復の運行(瑞浪6:29・8:06発、名古屋17:57・20:38発)となります。
終電繰り上げ
深夜時間帯の列車の運転間隔を改善するほか、最終新幹線からの乗り換え時間を短縮します。また、ご利用状況を踏まえ、名古屋、岐阜を発車する一部の最終列車の時刻を繰り上げます。
- 東海道線の上りについて、名古屋駅23:16発の快速豊橋行を23:28発に繰り下げ快速列車の運転間隔を改善するとともに、名古屋23:20着上り最終新幹線「のぞみ78号」からお乗り換えができるようになります。また、23:57発の区間快速豊橋行を快速に変更し、0:20発の普通大府行の運転を取りやめます。最終列車は23:59発普通岡崎行となります。
- 中央線では名古屋駅0:05発の快速瑞浪行を23:57発の普通瑞浪行に変更し、名古屋23:49着下り最終新幹線「ひかり669号」からの乗り換え時間を短縮します。高蔵寺行の終電を現行の0:20発から15分繰り上げ0:05発となります。
- 関西線では名古屋駅23:57発の普通亀山行を23:40発に繰り上げ、亀山行の運転間隔を改善します。関西線の下り最終列車は23:57発の普通四日市行となります。
- 岐阜駅23時台の普通美濃太田行の時刻を繰り上げ、運転間隔を改善します。高山線の下り最終列車は23:40発の普通美濃太田行となります。
その他
- 静岡地区の東海道線の土休日に運転しているホームライナー全6本の運転を取りやめます。
- 在来線特急列車で「ワイドビュー」の愛称をダイヤ改正を以て取りやめ、「しなの」「ひだ」「南紀」「ふじかわ」「伊那路」とします。
- 特急「ひだ」で新型車両HC85系の運行を開始(7/1~)します。
- 関西線の全ての区間快速をご利用の多い八田駅と春田駅に停車させ、両駅の乗車機会を増やします。