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 ついにこの時が来てしまいました。JR東海・西日本は東海道・山陽新幹線の検測用車両「ドクターイエロー」についてJR東海の保有編成は来年1月をもって、JR西日本の保有編成についても2027年までに引退する方針を明らかにしました。

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初代「ドクターイエロー」を置き換える形で誕生

【T3従来車】ドクターイエローの追抜き、横並び 黄色い新幹線の顔合わせ【T4新型検測車】ARSGW-0217

 東海道・山陽新幹線の検測は長らく0系車両をベースとした「ドクターイエロー」で行われてきましたが、500系や700系などの投入が進むにつれて高速化するダイヤに次第に後れを取るようになります。

 車両自体の老朽化や270km/hでの高速運転を可能とすることを目的にJR東海は2000年に、JR西日本は2005年にそれぞれ700系をベースとした新たな「ドクターイエロー」を導入します。

 以降は東海道・山陽新幹線の検測で10日に1度程度の運行が続き、東海道新幹線から700系が引退した後も後継車両に置き換えられることもなく現在まで検測を続けてきました。

N700S系に検査機器を搭載できるようになり、遂に余命宣告

N700S(検測機能付き)J15編成 営業開始 【4K】Tokaido/Sanyo Shinkansen

 潮目が変わったのはやはりN700S系に検測装置を搭載した編成が運行を開始したことでしょう。「軌道状態監視システム」に加えて「トロリ線状態監視システム」・「ATC信号・軌道回路状態監視システム」を搭載した編成も登場し、営業運転を兼ねて検測も行えるようになったことで最早専用の検測列車を運行する必要がなくなってしまったことが引退につながりました。

新幹線「ドクターイエロー」引退へ 見ると幸せに…今後は営業用車両に機器搭載し検測を予定 JR東海・JR西日本〈カンテレNEWS〉

 そして遂に本日ドクターイエローの引退が発表されました。JR東海のドクターイエローは来年1月で、JR西日本のドクターイエローについても2027年を目途に引退となります。今後は撮影する方も多くなりそうですが、くれぐれも危険な行為をせずにルールを守った撮影をしましょう。