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 相模鉄道・東急電鉄の両社が来春開業予定の相鉄・東急直通線の運行計画概要が遂に発表されました。来春の開業にむけて現在試運転が続けられていますが、果たしてどのような運行計画になったのでしょうか?

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遂に運行計画が発表!

【2023年3月開業】「相鉄・東急直通線」新横浜駅公開 渋谷駅まで25分

 現在、開業に向けて試運転などが行われている相鉄・東急直通線ですが、遂に運行計画が発表されました。今回開業する路線の概要は以下の通りです。

  • 相鉄新横浜線…羽沢横浜国大駅~新横浜駅の4.2km。途中駅はなし。
    • 西谷駅~羽沢横浜国大駅間の2.1kmは、2019年11月の相鉄・JR直通線開業時に営業運転を開始済み。
  • 東急新横浜線…新横浜駅~日吉駅の5.8キロ。途中駅として新綱島駅が設けられる。
  • 両社の分界点となる新横浜駅については両社で共同運営を行う方針。羽沢横浜国大駅寄りの南改札を相模鉄道が、新綱島駅寄りの北改札を東急電鉄が運営する。
  • 主な区間の所要時間(最速)は以下の通り。
    • 新横浜駅~目黒駅間…23分
    • 新横浜駅~渋谷駅間…25分
    • 海老名駅~目黒駅間…53分
    • 新横浜駅~自由が丘駅間…15分
    • 二俣川駅~目黒駅間…38分
    • 湘南台駅~渋谷駅間…51分
    • 大和駅~目黒駅間…46分
    • 二俣川駅~渋谷駅間…39分

いずみ野線で特急が復活!運行形態はどのように?

いずみ野線 停車駅
引用:相鉄・東急直通線運行計画概要のお知らせ【相模鉄道】

 相鉄・東急直通線の運行形態ですが、朝ラッシュ時の一部列車を除いて以下の運行形態となります。

  • 相鉄本線からは東急目黒線方面へ直通運転を行う。
  • 相鉄いずみ野線からは東急東横線方面へ直通運転を行う。
    • 相鉄いずみ野線内については東急線直通列車を特急列車として設定する。
  • 相鉄いずみ野線の快速列車と相鉄本線の特急列車の運行時間帯を拡大するとともに西谷駅始発の横浜駅行き、および横浜駅発西谷駅行きを設定。
  • 東急新横浜線から東横線へ直通する列車は全て急行で運行、目黒線へ直通する列車は急行または各停で運行します。

 次に各線の運行本数についてですが、以下の通りとなります。

  • 相鉄新横浜線は朝ラッシュ時に最大11本/時(本線:4本、いずみ野線:7本)の運行本数となります。なお、日中時間帯の運行については4~8本/時(片道)となります。1日の運行本数は約100往復となります。
  • 東急新横浜線については以下の通りとします。
    • 朝ラッシュ時については1時間あたり最大16本の列車を運行します。そのうち4本が東横線へ直通し、12本が目黒線へ直通します。目黒線へ直通する12本のうち最大5本は新横浜駅始発となります。
      • 菊名駅始発の各停(1時間あたり4本)を、東急新横浜線と直通する急行へ変更します。なお、各停の運転間隔を調整し、可能な限り運行間隔を均等にすることで利便性に配慮します。
      • 急行の各停追い越し駅を原則として武蔵小山駅から奥沢駅へ変更することで、急行の日吉駅~目黒駅間の所要時間 を2分短縮して20分とします。
      • 奥沢駅・武蔵小山駅の両方で各停を追い越すことで日吉駅~目黒駅間の所要時間を最大で5分短縮(22分→17分)する急行を6本設定します。
    • 日中時間帯は1時間あたり6本の列車を運行します。そのうち2本が東横線へ直通し、4本が目黒線へ直通します。目黒線へ直通する4本のうち2本は新横浜駅始発になります。

乗り入れる車両は?

2023年から始まる相鉄・東急直通、非常に厄介で面倒な直通運転になりそうです…なぜ?その理由を解説する【相鉄/東急/直通運転】

 相鉄・東急直通線で運用される車両はどのようなものになるのでしょうか?

 まず、相鉄新横浜線で運用される車両については相鉄が保有する20000系と21000系、東急電鉄の目黒線で運用されている3000系・5080系・6020系と東横線の5050系4000番台が中心になるでしょう。また、今後都営三田線に導入された新型車両の6500系も今後改造を受けて相鉄線への直通に対応する可能性があります。

 次に東急新横浜線の運用についてですが、こちらについては前述の車両に加え東京メトロ南北線で運用されている9000系や埼玉高速鉄道の2000系、都営三田線の6300系と東武東上線の地下鉄乗り入れ車(9000系・50000系)も充当される模様です。

 なお、ダイヤ乱れ発生時の運用可能範囲に関しては不透明な部分が多いため割愛させていただきます。

東急東横線でワンマン運転を開始

 なお、今回の相鉄・東急直通線の開業に合わせ、東急東横線内で新たにワンマン運転を開始することを発表しました。すでに、ワンマン運転を実施している目黒線から直通する東急新横浜線についてもワンマン運転を実施するとのことです。

定期券の取り扱いも一部特例あり

 新綱島駅は東横線の綱島駅と非常に近接した位置関係にあるため、定期券の取り扱いは以下の通りとします。

  • 東急新横浜線の日吉駅~新綱島駅間を含む定期券を持っている場合は綱島駅でも乗降が可能
  • 東横線の日吉駅~綱島駅間を含む定期券を持っている場合は新綱島駅でも乗降が可能
相鉄 定期
引用:相鉄・東急直通線運行計画概要のお知らせ【相模鉄道】

 また、相模鉄道でもIC通勤定期乗車券の有効区間に「西谷駅~新横浜駅」が含まれていれば追加料金を払うことなく横浜駅で乗降が可能となります。なお、このサービスでは西谷駅~横浜駅間は振替輸送対象外となります。