2024年春(3/16)に行われるダイヤ改正の内容をまとめました。今回は関東エリア編です。中央快速線の日中時間帯大月乗り入れ拡大がありますが、快速「アーバン」・「ラビット」の大幅減便やE531系ワンマン運転の拡大、東海道線の沼津乗り入れ縮小など大分バッサリと行くようです。
「アーバン」・「ラビット」の大幅減便
始発駅時刻を基準に宇都宮線は上り19時台~20時台と下り21時台~22時台の快速「ラビット」を、高崎線は下り20時台~22時台と上りの全ての快速「アーバン」をそれぞれ普通列車に格下げします。上野東京ライン・湘南新宿ラインの列車のうち混雑が目立つ列車を10両編成から15両編成に変更し快適性を向上します。
首都圏の普通列車グリーンは一部区間で値上げ
IC 化やチケットレス化をさらに推進するため、首都圏の普通列車グリーン車の料金体系を見直します。平日と土休日で同一料金とし、購入時期による「事前料金」と「車内料金」の区分から、購入方法による「Suica グリーン料金」と「通常料金」の区分へ変更します。また、ご利用距離が 101 キロ以上の料金帯を新設します。
Suicaグリーン | 紙のきっぷ | |
50キロまで | 750円 | 1010円 |
100キロまで | 1000円 | 1260円 |
101キロ以上 | 1550円 | 1810円 |
ダイヤ改正後の料金表は上の通りとなります。なお、JR 東日本管内(湯河原以東)の各駅から函南・三島・沼津までご利用の場合は、カードタイプのSuica等でSuicaグリーン券を購入してください(モバイルSuicaは利用不可)。
また、函南・三島・沼津の各駅では、グリーン券(紙のきっぷ)のみお買い求めいただけます。モバイル Suica・Suica 等をお持ちの場合で、函南・三島・沼津の各駅からJR 東日本管内(湯河原以東)の各駅までご利用の際は、グリーン券(紙のきっぷ)は購入せず車内でグリーンアテンダントにお申し出ください。
土浦~水戸間・いわき~原ノ町間でワンマン運転を実施
新たに、常磐線土浦~水戸間、いわき~原ノ町間のE531系5両編成で運転する列車においてワンマン運転を実施します。土浦~水戸間では日中時間帯、いわき~原ノ町間では全ての普通列車がワンマン運転となります。
特急「ひたち」・「ときわ」と普通列車の接続改善
- 「ひたち」17号といわき発原ノ町行普通列車の接続を改善し、改正後はいわき17:17発に繰り上げます(原ノ町18:35着)。
- 原ノ町駅9:15発普通列車を30分繰り上げ、「ひたち」10号と新たに接続します。
- 土浦駅で「ときわ」83号と普通列車勝田行の接続を見直し、普通列車の発車を土浦23:25発に繰り上げます。
- このほか、土浦~品川間の一部列車を10両編成から15両編成に増強を行い、混雑緩和を行います。
特急「富士回遊」1往復増発
富士急行線(富士山・河口湖方面)へ直通する特急「富士回遊」15号・32号の1往復を増発し、首都圏と富士山エリアのアクセスがより便利になります。
列車名 | 新宿発 | 立川発 | 八王子発 | 大月発 | 富士山着 | 河口湖着 |
富士回遊3号 | 7:30 | 7:52 | 8:02 | 8:40 | 9:18 | 9:28 |
富士回遊7号 | 8:30 | 9:00 | 9:09 | 9:42 | 10:19 | 10:27 |
富士回遊11号 | 9:30 | 10:00 | 10:09 | 10:42 | 11:20 | 11:30 |
富士回遊15号 | 10:30 | 10:53 | 11:02 | 11:36 | 12:14 | 12:22 |
列車名 | 河口湖発 | 富士山発 | 大月発 | 八王子着 | 立川着 | 新宿着 |
冨士回遊32号 | 14:10 | 14:18 | 15:07 | 15:33 | 15:42 | 16:07 |
富士回遊36号 | 14:55 | 15:05 | 15:57 | 16:23 | 16:32 | 16:57 |
冨士回遊44号 | 16:42 | 16:50 | 17:45 | 18:11 | 18:19 | 18:45 |
富士回遊48号 | 17:33 | 17:41 | 18:30 | 18:56 | 19:05 | 19:31 |
ダイヤ改正後は上の時刻となります。なお、新宿~大月間は「かいじ」または「あずさ」と併結運転を行います。
「あずさ」2往復で増結
列車名 | 東京発 | 新宿発 | 甲府着 | 松本着 |
あずさ41号 | 16:45 | 17:00 | 18:28 | 19:41 |
あずさ53号 | 20:00 | 21:29 | 22:38 |
列車名 | 松本発 | 甲府発 | 新宿着 | 東京着 |
あずさ4号 | 6:30 | 7:40 | 9:11 | 9:26 |
あずさ46号 | 16:30 | 17:36 | 19:08 |
「あずさ」2往復を9両編成から12両編成とし、混雑を緩和します。このほか、平日早朝に八王子~東京間を運転している特急「はちおうじ」2号の八王子発車時刻を12分繰り下げ6:28発とし、ご利用しやすい時間帯に変更します。
中央快速線の大月乗り入れ増発
中央快速線の大月乗り入れを日中時間帯にも5往復増発し、大月~高尾間の利用者の利便性を向上します。また、立川駅を平日5:45~6:45の間に発車する快速列車は、途中駅での待ち合わせ箇所を変更し、所要時間を短縮します。
八高線で列車増発、五日市線は立川乗り入れ増加
五日市線は夕方・夜時間帯に立川発着の列車を増発します。
川越発 | 高麗川発 | 拝島発 | 八王子着 | 備考 |
8:54 | 9:25 | 9:57 | 10:09 | |
9:17 | 9:43 | 10:15 | 10:29 | 高麗川~八王子間増発 |
9:46 | 10:08 | 10:38 | 10:53 |
八高線では高麗川~八王子間で1本増発し、運転間隔を改善します。
沼津直通列車削減&5両化
現在、沼津駅発着の東海道線直通列車は9往復が運行されていますがダイヤ改正後は7往復に減便するほか、1往復を付属編成の5両編成での運行とします。
千葉管内では大規模な改正
千葉管内のダイヤ改正に関しては既に上の記事で取り上げていますので、そちらをご覧ください。
その他
- 特急「踊り子」・「湘南」の停車駅を見直し、所要時間を短縮します。
- 横浜線の一部列車を新たに根岸線に乗り入れ、利便性を向上します。
- 相鉄・JR直通線は新たに早朝時間帯に1往復増発(羽沢横浜国大5:47→新宿6:24、新宿6:31→羽沢横浜国大7:08)するほか、夜間時間帯の運転本数を見直します。
- 相模線は早朝時間帯の海老名発を橋本から、夜間帯の海老名止まりを橋本まで延長連転し利便性を向上します。なお、海老名駅 21 : 50 発茅ヶ崎行は平日・土休日ともに運転を取りやめます。
- 日中時間帯に運転される快速列車は川崎駅を毎時0・30分発、立川駅を毎時15・45分発としわかりやすくします。
- 鶴見線では新型車両E131系の投入を完了し新たにワンマン運転を開始します。
- 横須賀線の大船~逗子間で土休日に混雑の目立つ時間帯(大船発下り10時台、鎌倉発上り16時台)に列車を増発するほか、一部時間帯の運転本数を見直します。
- 上越線の高崎発21:37発水上行を21:50発に繰り下げます。この列車は、高崎発21:55発前橋行から新前橋駅で乗り換えが可能です。
- 水郡線の郡山駅18:18発水戸行を常陸大子行に短縮し、常陸大子駅で20:28発の水戸行きに乗り換えとなります。